【1968年米誌】「ビー・ジーズが語るーーぼくってこんな人」(16マガジン誌)

1968年アイドル時代の5 人組ビー・ジーズが米ティーン誌「16マガジン」の取材に応えて語った「ぼくってこんな人」

5人組時代のビー・ジーズに取材した1968年の米ティーン誌の記事です。

いつも書くように、ティーン雑誌の記事の信ぴょう性というのは、きわめて低いです。実際に本人に取材している場合もないわけではありませんが、マネージメントが出しているマスコミ向けの「プロフィール情報」などをもとにライターが”イメージ”で書いている場合も多々あるようです。

でもこの記事に関しては内容が(つまりそれぞれの性格が)けっこうあたっているな、と思いますね!

まずはバリーからいきます。

バリー・ギブ

まず、ぼくは自分でも認めちゃうけど気が多い。あの子もこの子も、女性っていいなあと思う。だけどぼくは「内面」重視型で、外見よりも大切なのは性格だと思ってます。クラブやパーティ、それに不誠実な感じの人はきらい。それからぼくは自分の中にひきこもりがちなところがあって、あまり社交的ではありません。でも友だちを作るのは大切なことだと思っています!

それから(ただぼうっとしているんじゃなくて)「今を大切に生きて」人生から最大限のものを引き出すべきだと考えています。それにぼくはばかばかしいぐらい大きな夢を抱いていると思います。ときどき自分でもこわくなるぐらいです。なんでもしてみたい。歌いたい。曲を書きたい。映画を監督したい。演技もしてみたい。自分がスターだとは思っていません。まだまだ駆け出しです。成功したと思ったら、その時点で成長が止まってしまう。そうなればキャリアも終わりです。他の仕事では満足できなかったと思うから、今のぼくは幸せ者です。逃避したいときには自分の車(ジャガー・Eタイプ)を飛ばします。屋根をあけて風を正面から受けて。何時間も走り続けてから、車を止めて昇る朝日を眺めたりします。すごくいい気分なんです、これが!

 

ロビン・ギブ

笑うのが好き! 悪ふざけが好きで、コメディアンを見るのが好きです。好きなのはスタン・ローレルとオリヴァー・ハーディで、真似をして楽しんでます。実は俳優になりたくて、シリアスな役にもコメディにも挑戦してみたいです。

以前はヒポコンデリー気味で、健康そのものなのに病気なんじゃないかと思ったりしてたことがあります。だけど、そんなことばかり考えてない方がいいんだ、ってすぐに気がつきました。どちらかといえばシャイ。いつも相手の反応が気になっちゃう。それに心配しすぎるところがある! それから、ぼくはかんしゃく持ちと言っていいと思う。思ったことをすぐに口に出しちゃう(正直すぎると思う)んだけど、これはあまりよくないかもしれない。でも言いたいことを言っちゃうと気が楽になるんだよね。それから「すぐに分析する」という悪い癖があります。第一印象って間違うことが多いんだけど。だからこれはぜひアドバイスしたい。人を外見で判断しないように!

 

左からモーリス、ヴィンス、コリン

 

モーリス・ギブ

ぼくはロマンチックでやきもち妬きなタイプです……もっともぼくもけっこう気が多かったりするけど! くよくよしないことにしてます。すごく楽天的で、いつも物事の明るい面を見がちです。浪費家じゃないと思う(最も後のメンバーはぼくが湯水のように金遣いが荒いっていうだろうけど)。でも買うのは本当に欲しいものだけ――このあいだ買ったアストンマーティン・DB6みたいに。もう何か月も前から欲しかったんですよね! それって浪費じゃないよね?

ぼくは「詐欺師」でもあります。しかも腕の良い詐欺師です! たとえばぼくの趣味は写真だけど、ムービーカメラが欲しかった。で、ぼくたちも1台必要だとみんなをうまく説得して、お金を出させちゃった! 今やぼくはムービーカメラの所有者です! だけど(兄さんたちや友だちをだます)悪いやつだと思わないでほしい。だってほら、ぼくがそのカメラを使うのはみんなの写真を撮るためなんだから!

ヴィンス・メローニー

どのグループにもいるシャイなメンバー、それがぼくです。自分に自信が持てないからだと思います。特に知らない人と一緒だと落ち着きません。といっても気難しいとかじゃなくて、ぼくは基本的に聞き役で、じっとみんなを見ている方が好きなんです。

誰でも、これがあると安心っていうものがあると思うけど、ぼくの場合は洋服かな。とにかくきちんとしてないといやで、あ、今日のかっこうはだらしないな、決まってないな、と感じちゃうと、どきどき不安になります。

街で過ごすのは好き。いろいろなことが起こっているから。だけど控えめな照明のこじんまりしたスペースが好きです。信頼する人やものに対してはとても忠実で、シャイではあるけれども夢も大きい、それがぼくです。

コリン・ピーターセン

ぼくはメンバーの中ではものしずかな方です。…というのは、何か言いたいことが出てくるまでではあるけれど。人を知るのには長い時間をかける方です。この人は信頼できないな、とか、この人とは共通点がないな、と感じてしまうと、距離を置きます。独立独歩で、自分の趣味や考えがはっきりしています。ただただ流行を追いかけたりはしません。何をするにも、何を身につけるにも、自分で気に入っていないとだめです。

夢はあるけど、ちょっと変わったパターンかな。というか、気持ちが安定していて、長い目で見れば心配しなくていいと思っているんですよね。結果はついてくる、ベストを尽くしさえすれば。結局、それ以上のことは、できないものね。

こうして読んでみると、どうも元の質問が見えるような気がします。たぶん「自分でどんな人間だと思うか」「好きなものは?」、それに「夢」と訳したのはambitiousという単語ですが「あなたはambitiousですか?」というような項目もあったような感じですね。全員(ロビンとモーリス以外)がその話題に触れているから。

バリーは、これはまだリンダ夫人と出会う前でしょうね。

{Bee Gees Days}

 

© 2009 - 2024 Bee Gees Days. 当サイト記事の引用・転載にあたっては出典(リンク)を記載してください。

おすすめ

error: 記事内容は保護されています。