【2017年】バリー、グラストンベリー出演を語る【BBC Music】
いろいろな状況が重なってやむをえず😿、またまたしばらく更新が途絶えてしまいました。8月には何とか、と思って、以前から更新再開第一弾はこのインタビューで、と決めていました。
映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』の感動のラストでも取り上げられていたバリーのグラストンベリー出演。その直後に行われたBBCのインタビューです。聞き手はBBCラジオ2のDJ、ジョー・ワイリーさん。
ジョー・ワイリー(以下JW) ピラミッド・ステージ出演はまさにビクトリー以外の何ものでもありませんでしたね。
バリー ありがとう!
JW どんな気持ちでしたか。
バリー あれは衝撃的でした。みんなすっかりノッてくれて、しかも何年も前の曲だというのに、若い人たちがみんな一緒に歌ってくれて……その様子を見るだけで胸がいっぱいでした。
JW グラストンベリー出演後のライオネル・リッチーに取材したことがありますが、彼ももものすごい数の観客に圧倒されて、言葉を失っているという感じでした。あなたの場合はどうでしたか?
バリー ステージに立つのは3-4か月ぶりでしたけれど、とにかく素晴らしいバンドに恵まれているので、いつもながらみんなで次の機会を楽しみにしていました。
JW これまでとは違って、独りでステージに立つというのはどんな気持ちでしたか? 緊張しました?
バリー もちろんです。ライヴのたびに1曲目を歌い出すまでは緊張しまくりです。1曲目を歌い始めて、手ごたえを感じ、聴いてる人が笑顔になっているのを見て「これはいける」と感じるんです。ぼくたち…というか、ぼくはこれを50年以上やってきました。でも今はまわりを見ても弟たちの姿がない。でもそれでやっていくしかしかない。だから、ぼくはやってきました。過去に生きることはできません。でも、いつもいつも「弟たちはとなりに立っているんだ」と思い続けてきました。それはこれからも決して変わりません。
JW 特に今日のような日には胸にこみあげるものがあるのでは?
バリー 複雑な気持ちです。ほろ苦い。素晴らしい思い出があり……弟たちとあの曲この曲を書いた時の決して忘れられない思い出があります。一緒に仕事をしていて、歌詞を創りながら意見が対立することなどもありました。決して忘れられない時間です。
JW 弟さんたちも元気だったらグラストンベリー出演を楽しんだんじゃないでしょうか?
バリー もちろんです。弟たちも夢に見ていたはずのステージです。
JW 今の気持ちは?
バリー 準備オーケーです…何の準備だかわかりませんけどね(笑)。とにかく何かをする準備オーケーですね。
JW あのあとクリス・マーティンからは連絡がありましたか?
バリー いや、あの晩以来話していません。彼、たしか長いツアーの最中ですよ。でも、もちろん、近いうちに話すだろうなとは思います。
JW このあと電話があったりして。
バリー どうかな、忙しい人ですからね。
JW とにかくあのステージはビー・ジーズの音楽への見事なトリビュートでした。素晴らしいステージでした。
バリー ありがとう!
7年前のインタビューですが、ごく最近でもバリーはこのライヴの経験がいかに大きなものだったかを語っています。もちろん、ソロで敢行したミソロジー・ツアーがあるわけですが、あれは基本的にビー・ジーズのファンやバリーのファンを集めてのものでした。けれどもグラストンベリーの観客はファンばかりとはかぎりません。その中で思い出深い曲がいまだに世代を超えて広く愛されていることを実感し、単独で歌いきったことが、「準備オーケー」という頼もしい発言につながったのでしょう。最近では耳のこともあって、「半分引退状態」という発言もありましたが、話題の伝記映画が完成してその評価と成功が「衝撃的」だったら、またバリーがステージに立ってくれないかなとちょっと期待したりしてしまいます。
{Bee Gees Days}
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