ビージーズ50周年、ニューヨークタイムズ紙の社説に

かの(!)『New York Times』紙日曜版の社説(11月29日付け)にビージーズ50周年が取り上げられました。題して「Stayin’ Alive」。軽い調子ではありますが、やっぱりなんといっても「50周年」! 軽妙で洒脱な内容を簡単にまとめてご紹介します。 

"We can try/to understand/The New York Times effect on man,"(ニューヨーク・タイムズ紙がひとに及ぼす影響力を理解しよう)とビージーズは歌った。まことにけっこう。ここで「Stayin’ Alive」全曲を聞いてもよし、歌ってもよし、踊ってもよし。おそらくもう今晩寝るまではこの曲が耳にこびりついて離れなくなったはずだ。

44歳以上の人なら「ビージーズ50周年」と聞いて「えっ」と思うかもしれない。50というのは、ふつうなら戦後何周年とか国会なんとか周年とか金婚式とか、そっち系の数字である。

ところがギブ兄弟のふたり(モーリスは2003年に亡くなった)にとっては今がその50周年。つまり彼らはビートルズよりも前から存在したのだ。しかも先日のふたりの「Dancing With the Stars」出演を数にいれるとすると、まだ現役といっていいわけだから、ポップミュージック史上まれにみるキャリアはいまだ続行中なのである。

「ビージーズは(そして、私は)そんなにトシじゃない!」と思いたい人は初期のビージーズを無視して「サタデー・ナイト・フィーバー」の年から数えてみるといい。それでも31年である。降る雨は止められない。太陽の輝きは止められない。何がこの世を巡らせるのだろう。

2枚組CDとDVDのセット「Ultimate Bee Gees」を買ってもいいし、カーラジオをちょっとつけてもいい。真っ白いスーツに身を包んだオーストラリア風味の三人組とブルックリンのベイブリッジ出身の若者(そういえば、彼が着ていたのも白いスーツだった)が組んで、誰も彼もを幸せにしたあの時代がよみがえる。

Ah, ah, ah, ah, stayin’ alive. We’ll rely on each other, uh-huh. You should be dancin’, yeah. 座右の銘にするには今いちマヌケ、とはいえ、なかなかいけるじゃないか?

いまいち軽い調子(うーむ)ではありますが、文中にあの曲この曲からの詞がぽんぽんっとちりばめられた楽しい「50周年賛歌」です。読んでいると頭の中で曲が聞こえてきますね。この大新聞のこの欄に取り上げられたというのは、彼らのキャリアの文化的意義の大きさを示す出来事といえるでありましょう!

 

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