バリー・ギブ、”自分の”トークショーにサプライズ出演

"自分の”トークショーにゲスト出演したバリー・ギブ(2013年12月21日)

バリーのツアーでサウンドエンジニアを務めるジョン・マーチャントが「今週末の”Saturday Night Live”の放送がマジで楽しみだなあ」とツイッター発言して以来、ファンの間では「ひょっとして…」という憶測が流れていたのですが、ビンゴ! 12月21日に放送されたSNLスペシャルで「バリー・ギブ・トーク・ショー」コーナーの最後にバリーが登場、見る人をあっと言わせました。5分20秒過ぎあたりで突如バリーが登場しますので、ビデオをご覧ください。

「バリー・ギブ・トーク・ショー」については以前にも取り上げましたが、ここではニュージーランドのジャーナリスト、ティム・ロクスボロの解説(ロクスボロ・レポート2013年12月22日付)からご紹介します。

この10年ばかり、ジミー・ファロンがバリー、ジャスティン・ティンバーレイクがロビン役を務める「バリー・ギブ・トーク・ショー」は「サタデー・ナイト・ライブ」の中でも人気ダントツのコーナー。ところがなんと昨夜放送されたエピソードには本物のバリーが飛び入りカメオ出演を果たしました。

バリーからは一度インタビュー中に「バリー・ギブ・トーク・ショー」が大好きだと聞いたことがありますが、実はダイハードなビージーズファンとしてはぼくも同感です。たしかに
ちょっと冗談はきついけど、これもファロンとティンバーレイクがビージーズが好きで好きでたまらないからこそ、ということが基本的に感じられます。

見たことがない人のために「バリー・ギブ・トーク・ショー」について説明します。基本はバリーが政界やマスコミの著名人にインタビューするという形式。おかしいのはバリーがファルセットで歌うだけでなく話すのもファルセットで、ロビン役の方はほぼだんまりに終始するという点。さらにバリーがものすごいかんしゃく持ちという設定で、人が自分の話を途中でさえぎったり、礼を欠くような行為があると、「このバ、バ、バ、バリー様に向かってなんてことを!」と大爆発します。

これはバリーの実像とは大違いなのですが、それがまたなんとも珍妙でおかしいんだから、これでいいのだ。それからもうひとつ、「バリー・ギブ・トーク・ショー」はバリー・ギブの存在を世の人の心にとどめ続けるという意味でも功績があったと思います。テーマに使われた「ブロードウェイの夜」の知名度も上がったことは間違いありません。

年末スペシャルとあってゲスト陣も豪華でした。まず「バリー・ギブ・トーク・ショー」コーナーのゲストはなんとマドンナ! 他のコーナーにはポール・マッカートニーも登場して(なんて豪華なんだ!)ジミー・ファロンとデュエットしたそうです。常々ポールに憧れていると発言してきたバリーですが、どうやら今回の出演をきっかけに「接近遭遇」があったらしく、番組終盤にはポールと抱き合うバリーの姿もエンディング画面に映し出されています。この出会いから新プロジェクトなんか生まれちゃったら、それこそ嬉しいですね。

また、これもロクスボロ・レポートによると、番組中で(テーマに合わせて)白いスーツ姿のバリーが首にかけているのは2月のニュージーランド訪問に際して贈呈を受けた”軟玉(グリーンストーン)”と呼ばれるマオリ族の宝石だそうです。バリーはイギリスツアーでもこの石を身につけており、ニュージーランドに住んでいたという方からもすでにご指摘いただいていました。

既報の通り、バリーとロビンは大のビージーズ・ファンであるというファロンへの好意として、2010年3月のニューヨーク滞在に際してファロンのトークショーにゲスト出演しています(こちらをご覧ください) 。ふたりはニューヨークで行われたアバのロックの殿堂入りセレモニーでプレゼンター役を務めたばかりというタイミングでした。これがふたりそろった最後の出演のひとつになりました。

それにしても改めて思うのですがバリーってほんとに笑い上戸ですね(笑)。

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