バリー・ギブ: バーミンガム公演レポート
大好評のうちに終了したバリーのMythologyツアーのアイルランド/イギリス公演。日本からもファンがはるばると駆けつけて心からの声援を送りました。その場に居合わせることができなかったファンの気持ちもバリーにはきっと通じたに違いありません。ツアーのクライマックスともいえるロンドン公演では「How Deep Is Your Love」を「遠くからこのコンサートに駆けつけてくださった人たちへ」捧げると前置きして、真っ先に「日本から来た人たち」と言ってくれました。(ちょっとぐっと来てしまいますね)
ツアー初日のバーミンガム公演(2013年9月21日)に駆けつけてくださったBonnieさんから素敵なレポートが届きました!
待ちに待ったコンサート前日、私はバーミンガムに着いた瞬間からかなり盛り上がってました。
入国審査のとき「目的は?」と聞かれて「Barry Gibb Concert!」と言いながら、
オーストラリアのコンサートに行かれた方から頂いたミソロジーツアーの赤いリストバンドを見せたら審査官の女性はとても笑顔で、なごやかに審査を終えました。
空港の近くのホテルをとっていたので、コンサート会場のLGアリーナには
空港と電車の駅を2分毎に往復している無料のシャトルで電車の駅に行き、歩いて10分ほど。
次の日、夕方のコンサートにそなえて昼から下見に行きました。LGアリーナのところでは大きなトラックが止まっていて、コンサートの楽器なんかを運ぶトラックのようでした。まさかバリーのコンサート用ではないだろうなあと思ったりしました。
でも実は、な、なんと・・・! 本当にラッキーにもコンサートの前にバリーに会うことができました! 私は長い間会いたかったこと、日本のファンが待っています、というようなことをなんとか伝えました。バリーは、「やっとだね」とか、「考えているよ」とか答えてくれました。
舞い上がっていたので、英語でなんて言ってくれたのか思い出せません。高校生のとき、この人といつか話せたらいいな、と思った夢が今頃叶うなんて本当に感激でした。
コンサートはノリノリの「ジャイブ・トーキン」で始まりましたが、私は感激のあまり涙が・・・。内容はやはり今までの自分たちをふり返るもので、イギリスでのコンサートということで「ニューヨーク炭鉱の悲劇」、また、「ラン・トゥ-・ミー」、サマンサの「チェイン・リアクション」、バックボーカルの方の(すみません、名前知りません)「ウーマン・イン・ラブ」、スティーブンの「ファイト」(エリック・クラプトンのカバー)
がオーストラリアと違っていたところでしょうか。特に「ウーマン・イン・ラブ」の熱唱はすばらしかったと思います。
気付くとみんな一緒に歌っていました。前の人も後ろの人も私も。バリーの声も聞こえるけど観客の歌声も聞こえる、あたたかい空気につつまれていたように思います。途中で男性の声で、「I love you! 」と聞こえて,バリーがそれにすぐさま 「I love you, sir! 」と答えるとみんな笑って、バリーもユーモアたっぷり。また誰かが 「More Than a Woman!(だったかな) 」と何度も叫んでたら、「それはあとでね!」とか。
何の曲のときか忘れたけど、バリーが歌ってるときバリーのマイクが何度もおじぎして、そのたびにバリーが直して、というシーンがありました。すぐにスタッフが直しにきましたが、それもおかしくて・・・。バリーはあとでスタッフを紹介するとき、僕のマイクを直してくれた〇〇、と言ってまた笑いを誘ってました。観客と対話があるというか、本当にアットホームな雰囲気のコンサートでした。
by Bonnie
Bonnieさん、臨場感あふれるレポートをどうもありがとうございました! 来日も「考えていてくれる」なんてほんとに嬉しいですね。来夏にはアメリカ公演がすでに決定しており、ヨーロッパ公演なども視野に入っているようです。バーミンガムにはドイツのプロモーターが下見に来ていたそうです。来日もぜひぜひ実現してほしいものですね。
ちなみにバックボーカルの女性はベス・コーエンさんとおっしゃいます。顔だちもなんとなくバーブラに似ているという声がありましたが、世紀の歌姫バーブラに比べても引けをとらないみごとな歌唱力と華やかな存在感が評判です。
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