ロビン・ギブ、詳しい病状など【ザ・サン紙2012年4月26日】

ロビン・ギブ夫人のドゥイーナさんがザ・サン紙(オンライン版2012年4月26日)との独占取材でロビンの症状や直前の手術などについて語りました。

同紙の報道によれば、夫人は次のように語ったということです。 

お医者さんはロビンに「尽くせるかぎりの手を尽くしてほしいか、あるいは”ここまでやれば十分”という段階があるか」と聞いたのですが、ロビンの答えは「”ここまでやれば十分”なんてことは決してない。ぼくはなんとしても生きたい」というものでした。

これは延命措置についてどこまで希望するか、事前にロビンの意思を確認したということだと思います。逆にいえば、これだけ強い生きることへの意思、意欲があったからこそ、”奇跡的”とさえいわれる今回の回復ぶりがあったのでしょう。

同紙報道によれば、ロビンは4月10日に行われた『タイタニック・レクイエム』.のワールドプレミアの2日前に意識不明の危篤状態に陥ったため、夫人と共作者でもあるRJ君は悲しい顔を見せないようにしてコンサートに臨んだとのこと。

コンサートの前日に、「Don’t Cry Alone」を歌うかわりに、ロビンは昏睡状態に陥っていて死ぬかもしれない、ということに急に気がつきました。急に、「もしロビンが意識を取り戻さなかったら、二度と彼の声が聴けないんだ」と思ったんです。あの美しい声を永久に聴けなくなるなんて…。

.と夫人はその時の気持ちを語っています。

ロビンがプレミアに出席できないという事実は受け入れざるを得ませんでした。ロビンなしでコンサートを実施するしかなかったのです。当日は時間が許すぎりぎりまで病院のロビンに付き添いました。本当はロビンを置いて出かけたくなかった…。会場では観客が喝采してくれましたが、涙を止めることができませんでした。でもなんとか気を取り直して、ロビンはきっと助かると自分に言い聞かせました。

またRJ君の主張で今回のコンサートはDVD撮影されたということです。「いつかきっとロビンに見てもらおう」というみんなの強い気持ちがあってのこと。早く元気になって見られるといいですね。

ロビンが意識を失う前に最後に話した相手のひとりは英国のブレア前首相。ワールドプレミアへの出席を予定していたけれど急なワシントン行きが決まって断念せざるを得ないという連絡だったそうです。

またザ・サン紙は同記事中で今回のロビンの一連の症状について、次のようにまとめています。

ロビンは2010年(訳注:2011年とも伝えられています)にガンの宣告を受けましたが、抗がん剤治療の結果、”寛解。” ところが今年に入って腸ねん転という新たな試練がロビンを襲いました。「モーリスの死因となった症状と同じで、ロビンは激痛と非常な恐怖に見舞われた」とのこと。夫人は病院に簡易ベッドを持ち込んで泊りがけで看病にあたったそうです。一度などは点滴に対するアレルギーでロビンが「ピンク色になり、急いで看護師に通報して事なきを得た」こともあったとか。

ところがこの手術から1カ月後にロビンは大腸穿孔を起こし、再度手術が必要になります。この手術から「生還する見込みは1割しかなかった」そうです。麻酔をかけたとたんに死ぬ恐れがあった…とはいえ手術をしなければ1時間の命という状況で、RJ君が「だいじょうぶ、父は死んだりするものか」と決断。手術は決行されましたが、「最初の20分が危険」という状況を「人生でもっとも恐ろしい20分だった」と夫人は語っています。

祈っていると医師団が入ってきて、頷いてくれました。ロビンは助かったのです。3日間は呼吸器をつけたままになると言われたのに、それも数時間で外すことができました。

こうして難しい手術を無事に切り抜けたロビンですが、その後肺炎に。この時点でバリーとリンダ夫人、スティーブン・ギブがアメリカから駆けつけました。お母さんのバーバラさんは体調が許さずイギリス入りできなかったということです。

ロビンはバリーを見るとサムズアップをして「I love you」と告げ、その後、意識を失いました。

バリーは意識を失ったロビンの枕元でロビンのために作った曲を歌ったそうです。また、家族がビージーズの曲をロビンに聞かせたところ、ロビンは涙を流したとか。特に「ジョーク」を聞かせたところ、ロビンが歌うように口を開いたそうですが、医師は「意識不明の患者の家族は少しでも希望が持てる兆候に飛びつこうとする傾向がある」と判断、「単に音に反応しているだけかもしれない」という意見だったそうです。けれどロビンはちょうど歌い始めるところで口を開いたので、「とても偶然とは思えなかった」家族は、ロビンの反応を知るために脳波を測定してもらったということです。

ロビンが目を開いたのは『タイタニック・レクイエム』を聴かせている最中だったとのこと。これには家族は大喜び、医師団はびっくりだったとか。現在、ロビンの声は

ちょっとハスキーだけれど、ほぼふだんの声に戻り、話したり、にこにこしたりしています。

けれども当然ながらロビンはまだ重体で危険な状態を脱したわけではありません。意識が戻ったとはいえ、まだまだこれから長い長い闘いが待っているそうです。どうぞ無事に切り抜けて、一日も早く少しでも元気になってほしいですね。

なお2012年4月28日付けのデイリー・ミラー紙が「ロビンは近く退院する予定」であると報じましたが、ロビンは現在も重体でICUでの治療を継続中であり、この報道は事実無根です。

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