ロビン・ギブのオフィシャルサイトに新コンテンツ登場

ロビンのサイトに新コンテンツがいろいろと登場しました(Photo: Courtesy of The Heritage Foundation)
ロビンのサイトに新コンテンツがいろいろと登場しました

秋以降の活動予定がいろいろと伝えられ始めたロビンですが、8月末から9月はじめにかけてオフィシャルサイトにいろいろな新コンテンツや最新ニュースが登場しました。

9月3日付けのニュースリリースで発表されたところによれば、初夏に英国各地で撮影されたルーツ探しのドキュメンタリー「Who Do You Think You Are?」(BBC)は来る9月21日にオンエアされるということです。

また9月中旬以降はロンドンでのチャリティ公演とダイアナ・アワードの親善大使としての活動が予定されています。

気になる再発シリーズの行方についてはワーナーグループがいま激動中であることから、バリーとロビンはまだレコード会社側ときちんと打ち合わせができない状態だそうです。

サイトの新コンテンツとしては、ロビンが曲作りについて語る独占映像がVideoセクションに、主にライブ活動について語る独占インタビューがブログに、新曲「シドニー(Sydney)」のデモ音源がメンバーズセクションのAudio部門に、それぞれ登場しました。(メンバーズセクションに入るには登録が必要です)

 一番の注目(耳?)はやはり、「Sydney」でしょうか。ロビンが買ったばかりのiPadのGarageBand機能を使って8月26日早朝に作ったということです。8月末に10数秒のショートバージョンが登場した段階では、「The battle’s won now/The price was high(戦いには勝ったがその代償は大きかった)」という歌詞から、(最近、英国の軍隊関係のチャリティ活動に力を入れているロビンのことでもあり)「戦争の歌かな」と思ったのですが、9月3日に登場した5分を超えるロングバージョンを聞いてみると、これは個人的な色彩の濃い悲しみの歌のようです。

「Close my eyes/I’m back in Sydney/Brothers are with me(目を閉じれば/ぼくはシドニーにもどっていて/兄や弟たちが一緒にいる)」というリフレーンには切々としたものがあります。昨年のオーストラリア公演に際し、シドニー空港からオーストラリア入りしたことなどが発想の契機になったのかもしれませんね。

それにしても、あまり機械に強いイメージのないロビン(失礼!)ですが、iPadでほんの2時間ほどでこれを作ったとは、なかなかやるじゃん!とは思いませんか。

映像インタビューでは、ロビンは

たまたま世界最高の作曲家のひとりが家族の中にいて、一緒に仕事ができたなんて、ぼくは本当にラッキーだったと思います

とバリーにオマージュを捧げながら、曲作りについて次のような内容を語っています。

☆オーストラリアにはいろんなラジオ局があって、アメリカのブラックミュージックを聞いて大きな影響を受けました。イギリスにいたら望めなかった貴重な環境だと思います。

☆ぼくたちはスタジオで過ごす時間が大好きでした。真っ白なキャンバスに向かうアーティストのようにスタジオ入りするときは、「これからどんなものを作り出そうか」とわくわくしていました。

☆「Islands In The Stream」はあとで「Ghetto Superstar」としてヒットしましたが、面白いことにもともとマービン・ゲイのために書いた曲だったんです(と、ちょっぴり歌も披露)。ビージーズの曲が大勢のアーティストにカバーされたのは幸運だったし、後日、望まれて曲を提供できたのも嬉しかったです。ぼくたちは曲を作ってしまってから「これ、どうですか?」と薦めるのではなく、曲を望んでくれる人のイメージに合わせて書く方が好きなんです。

☆ビージーズのメロディだけでなくサウンドそのものをみんなうまく真似ていますよね。プロデューサーたちがよく勉強しているから、中にはビージーズよりビージーズらしい人たちもいる。曲だけでなく、ぼくたち独特の”サウンド”にも影響力があったと思います。

☆「どうも今日はひらめかないなあ」と帰ろうとしたときに急にアイディアが浮かんで曲が完成する、というようなことはよくあります。「これだ!」と思えるような瞬間には背筋がゾクゾクするような実感があります。あまり頑張りすぎるとダメなんです。かえって、諦めて気持ちがリラックスしたときに何かが生まれるようです。

☆認められたいとかではなく、とにかく好きだから、この仕事をしています。バリーもモーリスもぼくも、とにかくこの仕事が好きで好きでたまらなかったんです。

☆人の心、情熱、人と人の関わりを歌った歌には流行を超えた永遠の命があります。

 なお、このビデオで背景に流れているのは、現在レコーディング中の「タイタニック・レクイエム」に収録予定の新曲「Daybreak」です。

それからブログに掲載された独占インタビューの概要は次の通りです。

☆いまだにライブ活動を続けている理由のひとつはオーディエンスから受ける生(なま)のエネルギーに力をもらっているからです。

☆レパートリーが幅広く、ヒットの数も多いので、演奏する曲は年によって、コンサートによって、いろいろと変えています。

☆曲がなければ始まりませんから、曲作りこそキャリアで一番大切な部分だと思っています。ぼくたちはいつも自分たちは、まず第一にソングライターだと思ってきました。曲作りがあって、そのあとにレコーディングアーティストであるぼくたちがいて、そのまた次の第三番目にパフォーマーとしてのぼくたちがいるのです。

☆ライブの曲で好きなものはたくさんありますが、「Tragedy」「How Deep Is Your Love」「You Win Again」とか、「Chain Reaction」なんかも好きです。「Emotion」は大好きで、ラジオとかでかかると「え~、おれたち、こんなの書いたんだ!」って思っちゃう曲のひとつで、とてもとても誇りに思っています。

☆これまでのコンサート中で特に思い出に残っているのはスピリッツツアーの時のドジャースタジアム公演とワンナイトオンリーの時のウェンブレーです。

「Emotion」、とても良い曲ですね。サマンサ・サングのボーカルもみごとでした。2005年9月の東京公演でもたしか「Emotion」がトップに歌われていましたね。

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