バリー・ギブ、受賞スピーチ【ケネディ・センター栄誉賞授賞式】
芸能分野での長年の功績に対して贈られるケネディ・センター栄誉賞についての続報、授賞式の動画です。
相変わらず魅力的なリタ・モレノさん(『ウエスト・サイド物語』!)のスピーチも聴くことができて感激です。(『ウエスト・サイド物語』と『サタデー・ナイト・フィーバー』の音楽の関係については『フィーバー』の40周年記念版の解説に書きましたので、興味のある方はご覧になってみてください)
バリーの受賞スピーチも一部紹介されています。家族と一緒のバリーも嬉しそうです。アリちゃん、きれいになりましたね。だんだんお母さんに似てきた?
バリーの受賞スピーチの内容は次の通りです。
はっきりいって、僕は蝶ネクタイとか堅苦しいのは苦手なタイプです。もういいとなったら、すぐにもこのタイをはずしてしまいたい。この中には他にもそんな方がいらっしゃるでしょう。業界のリーダーであるクライヴ・デイヴィスのご紹介は素晴らしいものでした。これまで僕が、幾度となく、その優れた見識と音楽への理解を求めて、頼りにしてきた人です。そして彼自身の経歴も素晴らしいものです。初めて入る人間にとっては、この部屋はいるだけで栄えある経験です。パワーの行き交う場所ですから。一度、ある方に、実際に入ってみるまではどんな経験かわかりようがない、と言われたことがあります。今夜、僕はとうとうその場に立てたという感覚があります。
この部屋に集っているのは、誰もが著名で、外交的役割を担い、私たちの国の仕事に携わり、平和を生み出すために貢献してくださっている方がたです。そこで申し上げたいのは、この数年、私にとって意味を持っていた言葉がたった2つの言葉です。その2つとは、”やさしさ”と”理解”です。私たちはこの2つを失いつつあるように思います。世界中の国々で失いつつあるように思います。できるだけ早く、できるだけ平和に、この2つを取り戻す必要があります。長官、あなたはギターを弾かれるんですよね? お会いできて大変に光栄です。国務長官に名前を呼んでもらえる日が来るとは夢にも思いませんでした。ショックですよ。ビビッと来るようなショックでした。「うわあ!」です。こうして、偉大な他の受賞者の方がたと一堂に介し、皆さんに心からの敬意を捧げます。僕たち兄弟はミルス・ブラザーズが大好きでした。ミルス・ブラザーズに出会った日に、僕たちの人生は動きはじめました。以来、僕たちは後ろを振り向くことなくやってきました。彼らのハーモニーを愛し、彼らの音楽を愛していたからです。
僕はビリー・クリスタルではないので、ビリーのようにみんなを笑わせることはできません。ルネ、僕は決してあなたのように歌うことはできないでしょう。たしかにそうですが、でも*高い声*なら、まだ歌えます。やめといた方が良かったかな、でもまあ、ちょっとだけね。皆さんに感謝します。僕の人生で最も素晴らしい栄誉です。弟たちがいなかったら、僕がこの場に立つこともなかったでしょう。モーリス、ロビン、アンディ、ありがとう。僕たちは音楽の家族であり、愛の家族でした。
{Bee Gees Days}
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