【アルバムレビュー】第二世代によるトリビュート・アルバム『Please Don’t Turn Out the Lights』

AMWのサイトより『Please Don’t Turn Out the Lights』

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ギブ・ファミリーの子どもたちによるアルバムの詳しいレビューcelebritycafe.comに掲載されています。

以下に、各曲の評価を中心に内容を簡単にまとめてご紹介します。

 

ギブ・コレクティヴ(The Gibb Collective)は2016年に結成されたユニット。名高いアーティストであるバリー、ロビン、アンディ、モーリス・ギブの子どもたちのユニークな歌声を集めている。ロジェクトの発起人はモーリス・ギブの娘サマンサ。音楽プロデューサーのラザロ・ロドリゲスと一緒に「ニュー・ヨーク炭鉱の悲劇」のカバーをレコーディングしたのがきっかけとなり、世界中に散らばっているギブ家の第二世代に声をかけて、父親世代の音楽レガシーに対するトリビュート企画を実現した。

アルバムに参加したギブ・ファミリーのメンバー10人のひとりひとりがビー・ジーズの不朽の名作を今風に、自分なりに解釈して歌っている。ギブ・コレクティヴの最初のオフィシャル・アルバムとなったこのアルバムで、それぞれが選んだ曲に自由自在に手を入れているのだが、オリジナル曲とのつながりもはっきりと感じられる。特に素晴らしいのがタイトル・トラック「Please Don’t Turn Out the Lights」。4兄弟それぞれの長子が協同してみごとなハーモニーを奏でている。これまた素晴らしいのがスペンサー・ギブの「ドント・フォール・イン・ラヴ・ウィズ・ミー」だ。ビー・ジーズの1981年の曲をフォーク風に解釈しながら、オリジナル曲の基礎から逸脱していない。サマンサ&アダム・ギブの「イン・ザ・モーニング」とピータ・ギブの「フール・フォー・ア・ナイト」も偉大なオリジナル曲の野心的なカバーだ。「イン・ザ・モーニング」はミニマリスト風の電子音でメロディを奏でる方向にシフトして、曲そのものの良さを際立たせている。ピータはアンディのキャンプな1978年のシングルを、しなやかで、耳から離れないクラブトラックに変えてみせる。どちらのカバーも、古典的な名曲が本来持っていた魅力を損なうことなく、現代性を吹き込んでいる。

発売は4月14日。

記事中に名前が挙がった曲と、トレーラーで聞けた曲を合わせると……「ステイン・アライヴ」(サマンサ)、「ニュー・ヨーク炭鉱の悲劇」(サマンサ)、「オンタイム」(スティーヴン)、「イン・ザ・モーニング」(アダム&サマンサ)、「ドント・フォール・イン・ラヴ・ウィズ・ミー」(スペンサー)、「ジョーク」(ロビン・ジョン)、「フール・フォー・ア・ナイト」(ピータ)、「明り(光)を消さないで」(スティーヴン、スペンサー、アダム(?)…と、これで10曲中8曲が判明しました。

あとわかっていないのはトラヴィスとベリの曲でしょうか。どちらも豊かな音楽経験の持ち主なので、どんな曲を選んだかも注目されます。(記事には参加アーティスト10名とありますが、これまでの情報から考えると実際には8名のはずです)

トップに掲げた画像がジャケット写真でしょうか。前にも書いたように、頭文字GCが眼鏡をかけた顔で、帽子をかぶっているモーリスみたいにも見えるし、三日月目指して飛んでいるUFOみたいにも見えるような気がします。UFOといえば、バリーがミソロジー・ツアーのステージで、「アンディは自分たち(UFO)のうしろから飛んでる小さな光みたいだった」と喩えていたのを思い出したりします。ロゴもなかなかしゃれていますね。

{Bee Gees Days}

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