次世代ギブ・ファミリーによるBee Geesトリビュート・アルバムは4月発売

“ネクスト・ジェネレーション”そろい踏み

第二世代によるビー・ジーズ・トリビュート・アルバムに関する続報です。(トップに掲げたYouTubeのリンクについては、談話室《カフェBGD》のコメントでいち早くリンクと情報をアップしてくださったファンの方がいらっしゃいました。ありがとうございました。現在、カフェは技術上の事情で閉鎖中ですので、この場でお礼を申しあげます)

最初と最後に登場して、全体の世話役っぽい感じなのは、やはり第二世代のお兄さん(?)役か、スティーヴン・ギブ(1973年12月生れ)。4兄弟の子どもたちの中で一番年上なのはロビン家のスペンサー・ギブ(1972年9月生れ)ですが、スティーヴンの方が弟妹が多いせいか、年長っぽく決めているような印象ですね。

プロジェクトそのものは、サマンサが「1年ほど前に『ニュー・ヨーク炭鉱の悲劇』をレコーディングし、もともと父モーリスとふたりの伯父(バリーとロビン)へのトリビュートをしたいと思っていたこともあって、いとこたち全員に連絡をして、アルバム・プロジェクトになった」そうです。

世界中に散らばっているギブ兄弟第二世代のいとこたち、それぞれが好きな曲を選んで自分の解釈で歌ったとか。すでに発表されているティーザー映像では、かなり自分のものにして歌っている様子が伝わってきました。

第一回予告で「ギブ4兄弟」の子どもたちと発表されていたことから予想されていた通り、アンディ・ギブのお嬢さんPetaさんも参加しています。「素晴らしいプロジェクトだと思ったので喜んで参加した」そうです。あ~、オーストラリア訛りだなあ。

「とっても楽しかった。もっとこういうのがやりたい」と語るのはバリー家の三男トラヴィス。上のふたりスティーヴンとアシュリーは父親バリーと組んで音楽活動をしていますが、彼も独自の活動を展開してきました。

「声をかけてもらって、喜んで参加した。もっと早くこういう話があっても良かったと思う」と語るRJ・ギブ(ロビンの次男)は、ますます母親のドゥイーナさん似に。ちらっと聞こえる彼の「ジョーク」は原曲にかなり忠実なアレンジらしい。ロビンとRJが共作したクラシック作品『タイタニック・レクイエム』でもエンジニアを務めたサッヴァス・イオシフィーデスが今回もエンジニアとして画面に登場しています。

「彼らのためにこんなことができて、とても嬉しい」というのは、ベリー・ギブ=ローズ。ギブ兄弟のお姉さんであるレズリーさんのお嬢さんです。レズリーがシングル・マザーだったためにギブ家の末っ子として育てられ、70年代には4兄弟とも「ベリちゃん」を「妹」として紹介していました。アンディと一緒の写真がよく雑誌などに掲載されていましたね。80年代になって事情が明かされましたが、60年代からのファンは70年代に入ったらアンディの下にもうひとり妹がいたので、ちょっと驚いたりしていました。当時、やはり芸能界を目指しているという話もありました。今回のアルバムでは彼女の歌も聴けるようです。

世界中にファミリーがいて、ぼくたちの父親たちの音楽にトリビュートができるなんて、楽しいし、すごく名誉だった。みんなの解釈を通して、それぞれがあの音楽をどう受け止めてきたか、感じてきたかがわかって、自分にとって特別な体験となった」と穏やかに語るのは、発起人サマンサのお兄さんアダム・ギブ。落ち着いた印象です。

「とてもクールなプロジェクトだと思う。いろいろな人が関わって各自のインタープリテーションが聴けるのが面白い」と話すスペンサー・ギブのチョイスは、なんと「ドント・フォール・イン・ラヴ・ウィズ・ミー」。声は違いますが唱法はかなりロビンを意識したと思われるヴィブラート唱法で、少しオルタナティヴな音楽を追求してきたスペンサー。最近ではチェコのオーケストラと共演したりして、深みのある美しい世界を築いています。『リヴィング・アイズ』からの名曲をどう解釈するか、興味深い。

「きっと気に入ってもらえると思う。それぞれにユニークな解釈で歌っている。もし気に入ってもらえなかったら…残念だなあ…。なーんて、ウソだよーん」という感じのスティーヴンの最後のコメントがなかなか決まってます。『One For All』ツアーのギタリストとして来日したときは金髪ロン毛のティーンエージャーだったけど、今はすっかり渋い大人!(金髪の片りんもない?)

『The Gibb Collective Official Tribute to the Bee Gees 40th Anniversary(ギブ・コレクティヴ・ビー・ジーズ40周年記念オフィシャル・トリビュート)』はAMWグループから4月14日発売予定です(サイトはこちらです)。「グラミー・スペシャル~トリビュート・ライヴ」の全米放送が4月16日ごろという情報も入っていますので、そのタイミングでのリリースなのかもしれません。

サイトに掲載されているロゴ(?)は三日月と空飛ぶ円盤みたいにも、帽子をかぶったモーリス(Gibb Collectiveの頭文字のGCが眼鏡?)みたいにも見えますけど、はて? 「Please Don’t Turn Out The Light」と書かれていますが、この曲も入るのかな。ギブ・ファミリーの音楽の灯を絶やすまいぞ、という決意宣言のようにも読めて、なかなかです。全体に、ヒットを選んだ人もあるけど、曲のチョイスも興味深いですね。

{Bee Gees Days}

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