サマンサ・サングの『ときめきへの誘い』がCD発売されます
サマンサ・サングのアルバム『ときめきへの誘い⁺1』がCDで発売されます。なんと日本でのCD化は初めてだそうです。
初めてサマンサ・サングの声を聞いたのは70年代のはじめ、バリーとモーリスが書きヨーロッパで60年代末に発売されたシングル「The Love of A Woman(邦題 恋する女)」でしたが、その歌唱力にはほれぼれしました。バリーがバックボーカルを提供しています。
その後どうしたのかなと思っていたら、78年になってビー・ジーズ人気とともにこれまたバリーがバックで歌う「愛のエモーション(Emotion)」でヒットを飛ばし、やっぱりうまいなあ、とうなったのでした。
中国系オーストラリア人だった彼女、オーストラリアではシェリル・グレイというステージネームでティーン歌手として活動していたそうですが、60年代末に新境地を求めてイギリスに渡り――この辺りの経歴はかなりビー・ジーズとかぶりますね――バリーと出会ってロバート・スティグウッドと契約します。その後、マネージメントを変えてポリドールに所属していたようですが、77年にフランスで『サタデー・ナイト・フィーバー』のOSTを制作中だったバリーを訪ね、そこでもらった曲が「愛のエモーション」です。
このアルバムには「愛のエモーション」と「恋する女」(77年バージョン)の他にもう1曲ビー・ジーズの曲「夜はシャレード」が入っています。ビー・ジーズ・バージョンの邦題は「愛のシャレード」(アルバム『Mr. Natural』)です。
今回のアルバムタイトルに『⁺1』とあるのはボーナストラックが入っているからですが、この曲はビー・ジーズとは関係ありません。今回はリマスターされて解説なども新しいそうです。
その後、オーストラリアで活動しているらしいサング、ビー・ジーズとあまり交流はなかったようですが、2013年にバリーがミソロジー・ツアーでオーストラリアを訪れた際に再会したと報じられていました。
もともと実力派の歌手なので、この際じっくりと聴き直したいなあと思います。
{Bee Gees Days}
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