【追悼】ジェーン・バーキン

時代のアイコンでもあったスターがまたひとり世を去りました。

上記は5人組ビー・ジーズのギタリストだったヴィンス・メローニーのオフィシャル・アカウントVince Melouney Musicの追悼ツイートです。

ジェーン・バーキンの逝去を知り、とても悲しい思いでいます。ヴィンスとビー・ジーズは、当初、(ジェーンが主演した)映画『ワンダーウォール』のサウンドトラックを依頼されていました。結局、この仕事にはジョージ・ハリソンがあたり、素晴らしい作品にしあげています。

RIPジェーン。

映画『ワンダーウォール』は日本未公開ですが、ジョージ・ハリソンのサウンドトラックはザ・ビートルズのアップル・レーベルの第一弾LPかつジョージ・ハリソンのソロアルバム第一作として『不思議の壁』という邦題で発売されています。当時、映画のサウンドトラックとは知らなかったので、「変わったタイトルのアルバムだなあ」と思っていましたが、そもそもの依頼先はビー・ジーズだったのです。

ジェーン・バーキンとビー・ジーズの因縁はもうひとつあります。ご存じのように、彼女のお兄さん、アンドリュー・バーキンは『小さな恋のメロディ』の助監督(second unit supervising director)だったのです。当時のインタビューによると、なんでもメロディちゃん(トレーシー・ハイド)の”初恋の人”だとか。ジェーン・バーキンのお兄さんということですから、きっと素敵な人だったのでしょう。

シタールを使った不可思議の雰囲気のこのサウンドトラック、ビー・ジーズ版があったらどんなだったのでしょうね。

ご冥福をお祈りいたします。

{Bee Gees Days}

【補遺】今回、この記事を書くために映画『Wonderwall』について調べていて、長年の疑問がひとつ(たぶん)解決しました。洋楽雑誌ミュージック・ライフの1968年6月号は表紙がビー・ジーズで、当時の星加ルミ子編集長のロンドン取材レポートが掲載されており、目玉企画のひとつが「ビー・ジーズが本誌からの100の質問に自筆で回答」というものでした。ビー・ジーズが売り出し中だった当時だからこその、豪華な企画といえます。

そしてその100の質問のひとつに、たしか「What do you think of The Fool?(ザ・フールについて)」というのがあって、ビー・ジーズも何を聞かれているのか戸惑ったらしいことが彼らの回答に表れています。で、このThe Foolなのですが、どうもザ・ビートルズのアップル・ブティックのデザインなどを担当したアート集団The Foolのことだったようです。もうちょっと質問にその辺の情報をいれてあげていたら、ビー・ジーズの答えも変わっていたかも。というわけで、この「100の質問」と「直筆の回答」について、近く取り上げたいと思います。

 

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