バリー&ロビン、ロックの殿堂セレモニー記者会見
2010年3月15日、ロックの殿堂セレモニーに際して行われた記者会見の模様です。続きはこちら。主な内容は次の通りです。
Q: 新作はいつですか?
バリー: わかりません。そう簡単には決められなくて。
Q: アンディの遺作の発表については?
バリー:11月に出る「Mythology」というボックスセットで初めて兄弟4人が取り上げられることになっています。各自が自分の気に入っている曲を選び、兄弟のそれぞれがメインになるようにしました。アンディの(亡くなる前に取り組んでいた)曲も一部含まれています。
Q: レコーディングアーティストとしてデビューした当時からの変遷について?
ロビン: デビュー前にもずっと活動していたわけですが、ぼくたちはソングライターとして成長してきたと思います。「Bee Gees 1st」はそんな意味で、ぼくたちにとっては特別な意味を持つアルバムでもあります。
Q: ディスコの「呪縛」から逃れられたと思いますか?
バリー:確かに「フィーバー」のあと苦しかったです…が、その当時は特に文句を言う人もいませんでしたよね。まあ、いいんです。ぼくたちにとっては、人がなんといおうと、ポップミュージックですから。
Q: ものすごいレコードセールスを記録していた当時について一番記憶に残っているのは何ですか?
ロビン: 前代未聞の売上を記録した時代…もう、あんな時代は来ないでしょう。それを身を持って体験できたことは誇りに思っています。…音楽は永遠です。今でも世界中で流れているような、時代を代表するような作品を創り上げられたことをアーティストとして誇りに思っています。
Q: 70年代にはABBAとライバルだったのでしょうか?
ロビン: 最初はライバルでしたが、最終的には友だちになりました。ビートルズとかもそうですし、競争相手と思えるような存在は必要ですよね。
バリー: ABBAは素晴らしいグループです。でも実際にはぼくたちは他のグループとライバルだったというよりは、グループ内のライバル意識の方が激しかったんです。今では、どのグループでもそうなんだろうな、と思えるようになりましたけれど。誰だって自分が目立ちたいし、リードを歌いたいですからね。グループの宿命でしょう。
Q: 今後の活動については?
バリー: お互いに顔を見合わせては、”そろそろアルバムを作らなくちゃね”とか、”そろそろライブをやらなくちゃね”とは言っているんですが、お互いに家族があって住んでいる国も違いますから、なかなか大変です。でも必ずやるつもりでいますし、お互いの気持ちも通じています。でもモーリスを失ったのは悲しい…。三人そろわなくては、二度と同じにはならないでしょう。とにかくロビンとぼくはお互いを大切に思っていますし、自然な流れに任せていきたいと思っています。
Q: 自分たちの曲で一曲だけ「後世に残したい曲」は?
ロビン: ”How Deep Is Your Love"です。
バリー:"How Can You Mend A Broken Heart"です。
今のところ、具体的なふたり一緒の活動としては来年の前半にオープンするというミュージカルしかあがっていませんが、「自然な流れ」に任せようという気持ちになってくれたふたりを、静かに見守って応援していきたいですね。
別のニュースでは耳の不調が伝えられ、この映像の中でも質問が聞きとれず聞き返すシーンも見られる(まあ、確かに音響の悪そうな記者会見ですけれど)バリーですが、とにかく健康が一番! ふたりとも体には気をつけて、元気で充実していてほしいものです。
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