【追悼特集1・1978年Superteen誌】ロバート・スティグウッドと赤ベコの物語

ビージーズと一緒のスティグウッド (1975年)

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ロバート・スティグウッドを追悼する意味で、彼に関する記事をこれからいくつかご紹介しようと思います。

まず、「スティッギーと赤ベこの物語」(アメリカのティーン雑誌「Superteen」1978年9月号より)を以下に簡単にまとめてご紹介します。 

ビージーズやアンディ、イヴォンヌ・エリマン、エリック・クラプトン、ポール・ニコラスのファンだというあなたなら、RSOのレコードについている赤ベコ・マークをご存じですね。

RSOの人たちは愛情をこめて、「うちの牛」と呼んでいます。

数ヶ月前、ビージーズは(「スティッギー」の愛称で呼ばれている)ロバート・スティグウッドの誕生日に何を贈ろうかと悩んでいました。世界を股にかけて活躍しているスティグウッドですから、もうなんでも持っていそうです(何しろ、何週間もチャートの首位を独走するようなアーティストをたくさん抱えているのですから、ものすごいお金持ちなんですわ!)。
さて、ある晩、『サタデー・ナイト・ライブ』(訳注:アメリカのテレビ番組、後年、かの「バリー・ギブ・トーク・ショー」というコントでバリーをネタにしたことでも知られています)を見ていたビージーズは、これだ!というプレゼントを思いつきました。

その数週間後、突如、テレビ画面に牛が登場して、「赤ベコ・マークのレコードを買ってね~!」 と宣伝をはじめたときには、見ていた人はみんなRSOレコードのコマーシャルだな、と思ったそうです。
でもRSOのコマーシャルにしてはどうも垢抜けないというか、なんだか変。そのあとも牛が出てくるわ、出てくるわ、ついにビージーズが画面に登場して、「ハッピー・バースデー、親愛なるスティッギー」と歌い出すに及んで、あ、これはコマーシャルじゃないんだ、ということがわかったのでした。 
ビージーズが思いついた、赤ベコも登場するこの誕生日ビデオ、ロバート・スティグウッドは大いに気に入ったそうです。
もちろんビージーズもRSOのファンもこの特別なCMが気に入りました。スティグウッドにとってはちょっと忘れられないプレゼントになったのでした!

(From "Do you know the story about Stiggy & the red cow?" Superteen, September 1978)

当時のRSOの勢いとビージーズの人気ぶりを髣髴させるエピソードでもありますね。

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