バリー・ギブ、デイリーメール紙インタビュー(5月25日付)

デイリーメール紙(オンライン版2013年5月25日付)に掲載されたバリーの最新インタビューの内容をご紹介します。一問一答形式で16の質問に答えています。

 

 

●一番最近幸せを感じたのはいつ?

3月に一番下の息子マイケルと配偶者であるジェンナの間に女の子(テイラー・メイ)が生まれました。うれしくてたまらず、「これが人生なんだ。愛する者を失っても、誕生があり、幸せがある」と繰り返し繰り返し思っていました。
最初の記憶は?
マン島で住んでいたスプリングバレーの家の近くに小川があったのですが、そこに箱に入った赤ちゃんが浮かんでいたんです。今でも夢に見ますよ。英国王が亡くなった年のことでした(ジョージ6世は1952年に没しています)から、ぼくは5歳ぐらいでしょうね。ぼくが拾って、赤ちゃんを家に連れていったと思います。きちんとした説明はなかったんですが、捨て子だったんじゃないかと思います。その後はその子に会ったこともありません。

あなた自身はどんな子どもでした?

おとなしい子でした。2歳のときにテーブルに置いてあったポットのお湯で大やけどをしました。よちよち歩きだったぼくがポットをつかんで、全身にお湯を浴びてしまったんです。自分ではぜんぜん記憶にありません。あまりにトラウマになって記憶を消去してしまったんでしょうね。その後、2年間口がきけませんでした。大半は入院して過ごした時期で、そのせいでとても内気な子どもになりました。

最後に泣いたのはいつ? その理由は?

ぼく、泣き上戸なんです。悲しい映画やテレビを見るときは、すぐに泣くので、ひざにタオルを置いて見ます。このあいだオーストラリアをツアーしました。弟たちなしでオーストラリアをツアーしたのは初めてで、地元のレポーターにぼくたちが最初にテレビに出たときの映像を見せられて泣いてしまいました。感情的になりやすい質(たち)なんです。

リラックス法は?

たくさん本を読みます。初版本を集めていて、『ピーター・パン』や『アンクル・トムの小屋』の初版を持っています。本を読むと夢中になってしまって、一番楽しいのは書店で何時間も何時間も過ごすことですね。書店がどんどんなくなっていくのはさびしい。 

行きたい場所、会いたい人は?

ときどきポール・マッカートニーと一日過ごしてみたいなあと夢見たりします。ただおしゃべりしたり、ランチをとったり、スタジオで音楽をやって数時間過ごしたり。実際に知り合いというわけではないのですが、話してみたい人ではあります。
あなたが自分で思う”最大の功績”とは?
これ、といってひとつあげることはできません。ぼくにとって「功績」といえば、よくも悪くも、弟たちと歩んだ道のり全体を指すからです。喧嘩もしましたが、ぼくたちは兄弟でした。兄弟ですからライバル意識もつきものでした。でもぼくたちはとても愛し合ってもいたのです

何が得意ですか? 何が得意になりたいですか?
得意なのは歌うことと曲を作ること。ほかの人には「もっと機械に強かったらいいのに
」と言われます。ぼく、携帯も持ってないし、メールアドレスもないんです。
性格上の長所は?

ユーモアのセンス。よく笑います。神がいるのなら、ぼくがつらさを乗り越えることができるようにと笑う能力を授けてくれたのでしょう。それからぼくは明日のことを思いわずらうべきではないと思いますね。
●短所は?

とっても怒りやすい。自分でもほぼ予測不可能で、原因は重大なことだったりもすれば、些細なことだったり、いろいろです。若いころはなんでもかんでも怒ってばかりいました。仕事中に邪魔をされたりすると、すぐにかっとして。ちょっと怒りすぎてた気もします。当時の暮らしがそうだったんだと思うんです。スターであることの大変さを誰も教えてくれませんでしたから。でも努力して、いまではだいぶ穏やかになりました。
理想のディナーデートのお相手は?

妻のリンダとアーサー・コナン・ドイル卿です。ぼく、シャーロック・ホームズのファンなんです。
親しい相手は?
リンダ、母のバーバラ、そして姉のレズリーです。
一番恐れているのは?
本をなくすこと。本を通して考えや真実を伝えるのは素晴らしい伝統だと思いますが、いまやそれが死に絶えつつあります。家には書庫がふたつあります。
一番後悔していることは?
わずか30歳の若さで末弟のアンディを亡くしたことを悔やんでいます。兄弟の中でいわゆる”定年”の年齢まで生きられたのはぼくだけです。息子三人を亡くしたことで母はとても苦しんでいます。
”生涯の恋人”は?
妻のリンダです。1967年に「マサチューセッツ」が1位になった記念の『トップ・オブ・ザ・ポップス』(訳注:イギリスBBC放送の伝説的なのヒットパレード番組)で出会いました。ひとめぼれで、BBCの喫茶室にお茶をしに行き、それからSF番組『ドクター・フー』のタイムマシーンの中に隠れて、文字通り時間が止ったようなときを過ごしました。
一番大切にしている持ち物は?
ターです。手持ちのGuildと2台のMatonが気に入っています。Matonはオーストラリア製です。子どものころ、ずっと欲しかったのですが高すぎて…。このあいだ工場に行って2台作ってもらいました。

リンダ夫人との出会いのエピソードは有名ですが、改めて読んで訳してちょっと感動してしまいました。ロビンも超アナログ人間でいつも携帯やメールに苦労していたようですが、バリーもアナログだったんですね。(まあ、ふたりともしっかりとアナログ世代ではあります)

© 2009 - 2024 Bee Gees Days. 当サイト記事の引用・転載にあたっては出典(リンク)を記載してください。

おすすめ

error: 記事内容は保護されています。