ロビン・ギブ、入院直前のインタビュー『タイタニック』を語る”ザ・ワン・ショー”2012年3月

ザ・ワン・ショーでのロビン・ギブ (2012年4月11日放送)

まだまだ闘病中のロビンですが、2012年4月11日にイギリスで放送されたトークショー”ザ・ワン・ショー”で、共作者であるRJ(もう立派な大人なので”君”は省略しますね)と『タイタニック・レクイエム』を語る映像がYouTubeにアップされましたのでご紹介します。

放送されたのは4月11日ですが、インタビュー部分の収録は3月20日前後。ロビンはこの直前まで入院中で、この1週間後にはすでにお伝えした通り「生存率1割」という危険な手術を受けています。この出演もロビンの強い希望で実現したとはいえ、一見してやはりかなり無理をしたという印象が残ります。また2011年にスタジオで収録されたレコーディング時の映像も一部使用されています。 

Q: そもそも”レクイエム”とは何ですか?

ロビン: 一種のミサ曲です。モーツァルトやブラームスなどいろいろな作曲家が独自のレクイエムを残しています。

Q: これまでも一緒に仕事をされたことはありますか?

RJ: いろいろと一緒にやってはきましたが、アルバムという形では初めてです。

Q: 共同作業はいかがでしたか?

RJ: 規則正しく作業を進めました。

ロビン:お互いの見解の相違を認め合ってね。

Q: 音楽を使って感情を描いたという印象の作品ですが、ポップミュージックを作るのとはまた違っていましたか?

ロビン: いいえ。音符は8つしかないのですから、それを組み合わせるだけのことです。

Q: ロイヤルフィルが自作を演奏するのを初めて聞いたときの感想は?

RJ: 素晴らしい瞬間でした。

ロビン: 音楽に息が吹き込まれたという感じでしたね。

Q: 一番コンテンポラリーなのがロビンが歌った「Don’t Cry Alone」ですね。

ロビン: あれは自然にわきあがってきた曲です。マイクのスイッチを入れて、コードを弾きながらそれに合わせてそのまま歌った、という感じにできあがりました。ぼくたちが曲を書くときはいつもそんな風です。 

 この前日4月10日に『タイタニック・レクイエム』のワールドプレミアが開催され、その会場でロビンが入院中で重篤な状態であることが発表されました。この番組はその状態で放送されたことになります。

また3分半ぐらいのところからスコットランドのラジオ・プレゼンターであるニッキー・キャンベルのインタビューになりますが、この中でキャンベルはBBCラジオの仕事でマイアミにビージーズを訪ねたときのエピソードを披露しています。

ロビンはとても素晴らしい人で、三兄弟は強い絆で結ばれていたというキャンベル。当時ウォーターフロントに家を持っていた三人はクルーズ船が近くを通り、「ここがビージーズの家です」と紹介されるといっせいに水際に立って手を振ってはファンサービスをしていたそうです。「三人ともとてもファン思いで、ビージーズに会えたのは光栄だった」とキャンベルは語っています。

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