【1969年3月】「星を読むスターとの一問一答」(Jackie誌バリー・ギブ・インタビュー)
ロビンの脱退など若きビー・ジーズが激しく揺れ動いていた1969年春、イギリスのティーン雑誌『Jackie』に登場したバリー・ギブの短いインタビューを簡単にまとめてご紹介します。
「バリー・ギブと一問一答ーー星を読むスター(FACE TO FACE WITH BARRY GIBB: The Star who reads the stars)」(Jackie, 1969年3月22日号)
なおこの号の裏表紙のカラーは右掲の写真と同じ時に撮影されたバリーのポートレートでした。
「星を読む」というのは占星術のこと。バリーが占星術や、占いへの関心、超能力(?)などについて語っています。3人の間にはテレパシーがあると公言していたバリー、ロビン、モーリスですが、さてはバリーは予言もできた(のか?)。
ビー・ジーズのメンバーでなかったら、何をしていたと思いますか?
餓死してた! 9歳の時からずっとビー・ジーズのひとりとしてやってきたんだから。でももしビー・ジーズのメンバーじゃなかったら、屋外の日があたるところで仕事をしたいです。オフィスワークは無理。
どんなことにお金を使う?
洋服。洋服に関しては贅沢してます。毎週出かけて新しい洋服を買ってます。特にスーツ、黒とか青の。
自分の星占いは読みますか?
はい、定期的に読んでます。ぼく、おとめ座です。星占いって面白いですよね。ぼく、新聞の星占いじゃなくてちゃんとした占星術の本で読んでるんです。もう5年ぐらい自分で先読みもしています。まあ、ちょっとしたことかもしれないですけど、現実になったことがあるんです。
一度、ヘリコプターが墜落する夢を見たら、1週間後にそれが現実に起こったんですよ。シドニーで。
おとめ座のあなたの性格は?
他の人をとても尊重する性格みたいです。寛大で、大望を抱いている。
それは良い点ですね。悪い点は?
記憶にございません!
星に基づいて人生設計を立てますか?
いや、そんなことは無理だと思います。だいたい現実的じゃないし。
信心深いですか?
はい。ただ、ぼくは宗教は家庭内にどどめるべきだと思っています。ぼくが考える宗教というのは日曜日ごとに教会に行くことではありません。家にいて、好きなときに祈れば良いと思います。
イングランドが仕事と生活の場でなかったら、どの国を選びますか?
アメリカですね。日のあたる生活にもどる。カリフォルニアはすごくリラックスできる土地柄です。気候に恵まれて、人間が感じが良いので、とても暮らしやすいです。
ひとつだけ願いがかなうとしたら、何を願いますか?
今のキャリアで完璧に成功したい。これは大きな願いです。レコード、映画、何もかもです。そして幸せに暮らしたい。一生若々しい感じで!
腹が立つのは?
ポップスの世界のうぬぼれ屋の芸能人。うぬぼれる理由なんかないのに。みんな同じ人間じゃないですか。あれにはすごく腹が立ちますね。それから心にもないことを言うような不誠実な人間もきらいです。
子どもの時の思い出で一番幸せなものは?
9歳の誕生日に父からギターをもらったことかな。実はサプライズのはずが、母がうっかり口を滑らして先に教えてくれてしまったので、もらった時にびっくりしたフリをしなくちゃなりませんでした。
一番大切にしているものは?
これは間違いなくバーナビー。買っているピレニアン・マウンテン・ドッグです。まだ子犬なのに、もうドイツシェパードばりに大きいんです。まだまだ育っているので、すごい大型犬になりそうです。
人生に望むものは?
この質問には、もう答えたようなところがあるかも。とにかく人生というのは生きるためにあると思っています。落ち込んでいる時にもくよくよしてもしかたない。くよくよしたっていいことなんてありません。
自分でも「大きな夢」だと言っていたけれど、バリーの夢はしっかり実現していますね。映画に関しては希望通りの出演作に恵まれなかったようですが、これほど若いころの夢を実現した人も珍しいのではないでしょうか。この段階ですでに、バリーはアメリカへの移住をかなり考えていたようです。まだこのころには映画進出も視野に入れてハリウッドのあるカリフォルニアを考えていたようですが、数年後にはマイアミに引っ越したのはご存じの通りです。本当に太陽と海が好きなのですね。そして「若葉のころ」の原題(5月1日)に歌われた真っ白なグレート・ピレニーズのバーナビーをバリーは本当にかわいがっていたこともわかります。
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