フー・ファイターズ、BBC2で「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」のカバーを披露
フー・ファイターズが、DJ/プレゼンターのジョー・ワイリーが司会を務めるBBC Radio 2『ジョー・ワイリー』に出演し、ビー・ジーズの「You Should Be Dancing」のカバーを披露しました。
リード・ボーカリストのデイヴ・グロールがファルセットで歌い、意外や(?)、原曲にほぼ忠実なこのカバーは、現在、BBCの同番組サイトで公開中です。
番組中では、これもビー・ジーズの大ファンだという司会のジョー・ワイリーとデイヴ・グロールがビー・ジーズを、ユーモアたっぷりに熱く語っていますので、ふたりのやりとりの内容を以下にざっとまとめてご紹介します。
ジョー・ワイリー(歌が終わって)フー・ファイターズがこんな風に歌えるなんて! (リード・ボーカルの)デイヴ・グロールに話を聞いてみましょう。きゃー、すごいわあ。まさか、これを聴けるとは! 聴いてるだけで、歌ってるあなたたちが楽しんでやってるなあ、というのが伝わってきます。
デイヴ・グロール 毎日みんなでスタジオ入りして、レコーディングしたり、撮影したりしてたんですが、ある日の予定の中に「ジョーのために何かカバーを録る」というのがあって、その話をしているときに、誰かが、「そういえば、ビー・ジーズのドキュメンタリー、見た?」って言い出して。なんか、地球上でまだあのドキュメンタリーを観てないのは俺だけって感じだったんですよ。あとの全員が観てるの。だから、俺、「なあ、ビー・ジーズの曲をやろうぜ」って言ったんです。「どんな風にやる?」って話になったんで、「ビー・ジーズみたいにやろうよ」って。「どの曲にする?」「You Should Be Dancingにしよう」
それで、まずインストゥルメンタルのトラックをレコーディングしました。「俺が歌うぜ」とは言ったものの、実は、今までいっちども、あんな風に歌ったことなんかなかったんですよ、それが歌いやすいのなんのって、これまでで一番楽に歌えたの。まさか自分でも(ファルセットで)「You should be dancing♪」なんて声が出せるとは思ってもいませんでしたよ~。初めてやったんですよ! 6分ぐらいで歌っちゃいました。「なんだよ~、25年間、こんな風に歌ってれば良かったよ~」って思いましたね。
ジョー (笑) これからはコンサートのたびに、そうやって歌う機会を作ればいいじゃないですか。
デイヴ 実はね、ある計画がね、あるんですよ。
ジョー 秘密の計画なのね?
デイヴ ビー・ジーズの…。
ジョー ビー・ジーズのカバー・バージョンのアルバムをやるの? 素晴らしいアイディアじゃないですか! 知ってる? わたし、ビー・ジーズの大ファンなの。ほんとに! お気に入りのアーティストはそのときどきで変わるけど、ビー・ジーズが不動の一番!『サタデー・ナイト・フィーバー』のサントラ、最高ですよね。だから、そのカバー・アルバムが実現したら、本当にうれしいです。
デイヴ 実は、俺、マイアミに住んでるいとこがいるんです。1979年、フィーバーの真っ最中で、ビー・ジーズ人気が燃え盛ってた時にいとこを訪ねていったんです。いとこたちの家があったのは、ビー・ジーズが住んでいるところとかなり近かったので、あの「ステイン・アライヴ」のビートをインスパイアしたという橋とかも通りましたよ(訳注 これはもちろん「ジャイヴ・トーキン」の間違いです)。何度も行ったり来たりしちゃいました。1979年ですからね。ビー・ジーズが通ったところを通ってみたかったんですよ。で、滞在中に、いとこんちの犬が仔犬を産んだので、1匹もらって帰って16年間飼ったんですが、この犬の名前はね、ビー・ジーでしたもん。そう、子どものころの俺の犬ね、名前がビー・ジーですよ! もう、大ファンです。
ジョー (笑) バリーに会ったこと、あります?
デイヴ ないんですよ~。だけどね、フー・ファイターズの映画を一緒にやったマーク・モンローが、今回のビー・ジーズの映画の脚本担当だったり、フー・ファイターズの今回の新しいレコードのエンジニアは、バリーの今回のアルバムの仕事もしてたりしてるんです。だから、俺たち、住む世界は同じなんですね……でも会ったことはありません。
ジョー このカバーを聴いたバリーのリアクションが楽しみですね(笑)。バリーがグラストンベリーに出演したときに、わたし、彼にインタビューしたんですけど、素晴らしい人でしたよ。すごーく感じがいいの。
デイヴ (グラストンベリーでは)セキュリティの人たちが踊り出しちゃったもんね。すごかったよね。
ジョー ほんとに!
ちなみに、バリーは、フー・ファイターズのこのツイートをリツイートし、バリー家のスティーヴン・ギブはツイートで「すごい!(Killer!)」と絶賛しています。デイヴ・グロールはとっても面白い人みたいなので、カバー・アルバムの話は本当なのか冗談なのかよくわかりませんが、ジョー・ワイリーもそろってビー・ジーズのファンであることは確か。
ちなみに、フー・ファイターズはそろってビー・ジーズのファンらしく、今回のドキュメンタリー映画に際しても、仕上がった後でメンバーのテイラー・ホーキンズが「自分も彼らを語りたかった」と申し出たことがこちらの記事にも取り上げられています。映画もあいかわらず、イギリスその他で好評です。日本版については、いまだにはっきりしないのが心配ですが、さて、どうなるのでしょうか。
{Bee Gees Days}
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