シラ・ブラックが亡くなりました ― ビージーズとの思い出の一場面

マイアミでビージーズに取材するシラ・ブラック(1995年)

1960年代から歌手として活躍し、パーソナリティとして自分のショーも持っていたシラ・ブラックが8月2日に72歳で亡くなりました。ギブ兄弟が子ども時代を過ごしたマンチェスターに近いリヴァプール出身で、ブライアン・エプスタインにマネージされていたことなどから、ビージーズとは彼らがイギリスに戻って以来、長いつきあいがあったようです。

シラとの共演というと、家族そろってのクリスマス特番などが有名ですが、ここでは1995年の『シラズ・ワールド(Cilla’s World)』という番組の中でマイアミのビージーズに取材するシラの姿をご紹介します。ミドル・イヤー・スタジオでシラから『サイズ・イズント・エヴリシング』のゴールドディスクならぬチョコレート・ディスク(溶けそう?)を嬉しそうに受け取るビージーズですが、彼女のリクエストでいきなりアカペラで「ラヴ・サムバディ」を歌うところがすごい。(ちょっとバリーの負担が一番大きそうですが) イギリスから来たシラにマイアミを紹介するという趣向で、一緒に水上タクシーに乗るビージーズの姿なども見ることができます。

お互いにイギリス北部の出身ということもあり、その年の9月にビージーズがBBCラジオ1がらみのイベントとしてブラックプール(ランカシャー)の点灯式を行う話になると、モーリスが「子どものころから憧れていた役割だ」と語り、自然発生的にブラックプールのライティングの歌になるところなども微笑ましい。(点灯式の様子もYouTubeで見ることができます)

ここで楽しそうに話している4人のうち、バリー以外の3人がいまや故人というのは本当に信じられない思いです。今でもときどき「これが長い夢で覚めるといい」と思っている自分がいます。

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