バリー・ギブ・インタビュー(ザ・サン紙2013年4月27日)

イギリス/アイルランド公演のチケット発売とリンクさせて、バリーのインタビューがイギリスのメディアに登場し始めました。ザ・サン紙(オンライン版2013年4月27日付)の独占インタビューの内容を簡単にまとめてご紹介します(版権の関係で全訳はできません)。

 

《きっかけは(やっぱり)リンダ夫人》

これは妻のおかげです。もうぼくにとってすべては終わった、なんて考えてくよくよしてちゃいけない、活動しなさい、と言ってくれたんです。『あなたには音楽があるじゃない。音楽をやりなさい』って。

 素晴らしいバンドがついてくれた上に(姪の)サミーも参加してくれました。(長男の)スティーブンもです。これまでぼくたちがやってきたことをみんなで楽しもうというコンサートを練りあげて、今はずっと楽になりました。去年はロビンのことがあって今よりずっと苦しかったんです。

《ロビンの病気について》

ロビンはもう助からないと知っていたんだと思います。ロビンの具合が悪いということはかなり前からわかっていました。ついこの2~3年のことじゃない。赤ん坊のころから知ってますから、最後のころは写真を見るたびに『なんだか変だ』と思っていました。

新聞に載ったロビンの写真をかかりつけの医者に見せたら…見るなり、『弟さんに会いに行きなさい』と言われたんです。

そこで予後はどうか診断してもらいました。イギリスの人間は誰もぼくに診断を教えてくれなかったからです。すると『3ヶ月月か6ヶ月でしょう…できるだけ早く行きなさい』って。

行ってみて、残された時間が本当にわずかだということがわかりました。きびしい現実でした。誰もが直面することではありますが。それが教訓です。誰も逃れることはできない。.

ステージが辛いんです。一瞬、ああふたりとも一緒にいてくれる、という気がする。でも次の瞬間、自分がやるしかないんだと気づく。

聴衆が素晴らしかった。本当に応援してくれました。聴く側にとってもこれがひとつの区切りになっているのだと思います。

しばらくは思い出にひたって過ごしたい…思い出しかないという時になると、思い出ほど素晴らしいものはなくなります。

《現在の心境》

今は望まれたからと言って何かをする気にはなれません。したいことだけをしたい。それがぼくの得た教訓です。

本当にしたいことをする。人生は短い。本当に短いのだから。

ステージに出ていく瞬間は何物にも代えがたい。それをこれまで以上に大切に思うようになりました。

昔は、モーリスやロビンは準備ができてるかな、なんて心配していたんです。長男としていつもいろいろと心配ばかりしていました。ふたりの方はぼくのことを心配してなかったと思います。ふたごでしたからね、ふたりだけの世界があって、ぼくとは別だった。

変な話ですが、それでふたりを失ったあとにどう生きたらいいのかという訓練になったような気がします。

アンディのことを思います。30歳の若さでアンディを失って打ちのめされました。いわゆる‘定年’の年まで生きた弟がひとりもいない。

一番苦しんでいるのが母です。みんな苦しんでいるけれど、母の気持ちだけは誰にも想像することさえできない。

《家族について》

愛しています。数が多いほどにぎやかでいいですよ。子どもたちや孫たちが来てくれるのが嬉しいです。

《ツイッター等について》

ああいうのはぼく向きじゃない。ツイッターもやらないし、フェイスブックとかもやりません。いま何してます、これから寝ます、とか意味がないと思いますよ。

《スターの自宅を撮影するタイプのバラエティショー(リアリティショー)について》

やってくれと頼まれたこともないし、頼まれたくもありません。自宅にカメラを入れる気にはなれません。カメラが人の暮らしを破壊するのを見てきていますから。

《キャリアについて》

プレッシャーから解放されて楽になりました。もう人と競争するような立場じゃない、レースから外れてる、と思うようなトシですからね。モーリスとロビンにも『もう夢は実現したんだよ』っていつも言っていたのに、ふたりともゆっくりできなかった。ロビンはずっとピリピリしていて、もう一度成功したがっていました。もうひとつヒットが欲しいって。でも誰にでも必ず終わりは来るんです。

《ツアーについて》

自分で決めているのは『かんしゃくを起こすな』ということですね。『どんなことでも笑い飛ばしちゃえ、うまくいってもいかなくても笑っちゃえ』ってね。家ではいまだにすぐにかんしゃくを起こすんですが、それでも昔よりはだいぶ穏やかになりました。

取材はマイアミにあるバリー邸で行われましたが、「ふつうスターの豪邸というとまるでモデルルームみたいで生活感がぜんぜんないけれど」バリーの家はまったく違って、

大家族が集まる場所で、幸せな雰囲気にあふれていた。リンダ夫人が飲み物を出してくれたかと思えば、息子のスティーブンが音楽の話をしにやってくる。車寄せには子どものおもちゃが散らかっているし、犬が家中をかけまわっている。

と書かれています。

元記事: "I showed my own doctor a picture of Robin. He said, ‘You’ve go to go and see him…he’s got three to six months" Bee Gee’s ‘tribute to brothers’ tour — by Gordon Smart, The Sun

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