バリー・ギブの弔辞(テレグラフ紙2012年6月8日他)
ロビン・ギブの葬儀については英国のメディアを中心に広く伝えられていますが、テレグラフ紙(オンライン版2012年6月8日付け)の続報にバリー・ギブの弔辞について詳しく報道されています。
「ぼくたちはいつもいつも笑って過ごしました。泣いたこともあります。それに口げんかだっていっぱいしました。どんなにいっぱいしたか、見当もつかないぐらいです。最後までお互いにいさかいの種はつきませんでしたが、今となってはどうでもいいことです。みんなどうでもいいことです。みなさんももし誰かといさかいをしていたら、どうぞもうやめてください」
また、兄弟がテレビの「The Goon Show」が好きだったことに触れて、
「スパイク・ミリガン(訳注:「The Goon Show」に主演していたコメディアンのひとりでロビンはミリガンの大ファンでした)は最高のコメディアンで、ミリガンよりおかしい人なんていなかった…ロビン以外には。ロビンの鋭い冴えたユーモアは永遠にぼくたちの心に生き続けます。スパイク・ミリガンの隣りにロビンが立ったら、すごいユーモア競争になったはずです」
会葬者が涙を流すなか、ロビンの白い棺が「How Deep Is Your Love」の調べに乗って教会に運び込まれたそうです。続いてバリーと牧師が先頭に立って教会に入ると、教会のまわりに集まっていた人たちの中から誰ともなく拍手が沸き起こったといいます。
お母さんのバーバラさんも車いす姿で式に出席しましたが、バリーの弔辞を聴かずに会場を後にしたそうです。
またミラー紙(オンライン版2012年6月10日付け)の続報によればバリーは葬儀に際してロビンのために書いた詩を読み上げたということで、その中には
「さようなら、アミーゴ、弟よ、我が友よ。貧しかったあのころから、最後までずうっと」
という言葉が含まれていたそうです。ドゥイーナ夫人も「わたしのソングバードは飛んで行ってしまった(My Songbird Has Flown)」と題する詩を朗読したということです。
またロビンの長男スペンサーと次男のRJも弔辞を捧げました。
スペンサーは父親が「信じられないほど複雑」で「ほんとに悲しいときにも人を笑わせたりできる」人であり、
「常に変化を求めて未来に目を向けながらも、毎日の朝食には必ず同じものを食べる人でした。優れたものは必ず頂点をきわめると父は言っていました。お父さん、あなたはそれを繰り返し繰り返し成し遂げて見せてくれたとぼくは思います。父の声と才能の前にぼくはこれからもずっと謙虚な気持ちにならざるを得ません。ぼくたち、みんながそうでしょう」
と語り、バリーの抱擁を受けました。
教会を出る人々を送り出したのは「I Started A Joke」で、続いて教会の庭で埋葬が行われるあいだ「Ellan Vannin」がバグパイプで演奏され、会葬者はロビンの墓に赤い薔薇を投げ入れました。
またデイリー・メール紙(オンライン版2012年6月9日)にも写真やビデオが掲載されています。
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