【追悼】オリヴィア・ニュートン・ジョン
また美しい星がひとつ地上を去りました。このところ寂しいニュースが多いですね。移動中の地下鉄の中でヴィンス・メローニーのツイートでオリヴィア・ニュートン・ジョンの逝去を知りました。RIPの文字を見たときは、しばらく信じられない思いでiPhoneの画面を見つめていました。アルバム『グリーンフィールズ:ザ・ギブ・ブラザーズ・ソングブック』ではバリーとのデュエット「レスト・ユア・ラヴ・オン・ミー」で深化したボーカルを聴かせてくれたばかりなのに…。
まだ73歳。長年にわたって乳がんと闘ってきたことで知られる彼女ですが、ニュース配信によればカリフォルニアの自宅でご家族に囲まれて息をひきとったということです。病状が進んでからも、「またこれまで以上に元気になって復帰する」と語っていただけに、とても残念です。冥福をお祈りいたします。
ファンの方のチャンネルに追悼の意味でバリーとのインタビューがアップされていましたので、内容を簡単にご紹介いたします。ビデオホストは『グリーンフィールズ:ザ・ギブ・ブラザーズ・ソングブック』の立役者、プロデューサーのデイブ・コッブです。
デイヴ おーい、オリヴィア。お元気ですか~?オリヴィア ふたりとも、こんにちは~。わたしは元気よ~。
バリー 調子はどう? 元気そうだね。
オリヴィア 上々!
デイヴ まさかこの顔合わせが実現するなんて、生きてこの日を迎えられるとは思いませんでしたよ!
バリー (笑って)ぼくも同感だ!
オリヴィア デイヴ。あなたのおかげで楽しかったわ。
デイヴ 素晴らしかった。ふたりの間には音楽面でのケミストリーがあったものね。ふたりで歌って、まるで一人の人間が歌っているように聞こえるのって、本当に稀有のことだよね。
バリー メルボルンでガンのためのチャリティコンサートに出たときに、ふたりで歌っていて、僕がオリヴィアの方を見てちょっと「うん?」って顔をしたんだよね。オリヴィアは僕が何か不満なのかと思ったみたいなんだけど、実は僕はびっくりしてたんだ。僕たちのビブラートがあまりにぴったりあっていたから。
デイヴ そうそう、僕が言ってたのもそのことなんだ。
バリー まったくだ。君がクリフ・リチャードと歌ったときにもそうだったよね。
オリヴィア わたし、あなたとかクリフとか、他の人と歌うのが好きなの。同じ歌を共有するって素晴らしいことよね。正直言って、ひとりで歌うよりデュエットの方が好き。
バリー 僕たちふたりとも、両方好きなんじゃないかな。ところで「レスト・ユア・ラヴ・オン・ミー」は以前にコンウェイ・トゥイッティがヒットさせているけれど、もともとのバージョンは君とアンディのデュエットだったよね。だから僕はずっともう一度今度は君と僕でこの曲をデュエットしたいと思っていたんだ。今回とうとう実現したね。
オリヴィア 最初のバージョンは、バリー、あなたがプロデュースしてくれたのよね。フロリダでレコーディングしたんだったわよね。
バリー そうだね。今回はデイヴの手で蘇った感じだね。
オリヴィア ねえ、デイヴ。わたし、バリーの大々ファンなの。彼は最高のソングライターでシンガーでプロデューサーよね。バリーの曲はどれもスタンダード!
バリー ありがとう!
同じオーストラリア移住仲間であるせいか、オリヴィアと話すバリーは、ちょっと「お兄ちゃん」っぽい雰囲気で、なんとなくほのぼのしていますね。
それにしても、ようやく少しずつサイトの定期更新に戻れそうな状態ができてきたのですが、まさか再開第一弾がこんな悲しい記事になってしまうとは…。
{Bee Gees Days}
© 2009 - 2024 Bee Gees Days. 当サイト記事の引用・転載にあたっては出典(リンク)を記載してください。