リドリー・スコット監督、ビー・ジーズの伝記映画について語る
リドリー・スコット監督が英国の映画誌Film Storiesの取材に応えて、次回作にあたるビー・ジーズの実写伝記映画について語りました(オンライン版2024年11月1日付け)。記事そのものは『グラディエーター』シリーズについての内容が主ですが、ビー・ジーズ関連の箇所だけをざっとまとめて以下にご紹介します。(トップの写真はGetty Imagesより”60年代後期のビー・ジーズ”)
音楽の伝記映画というアイディアに惹かれたのですか、と質問すると、スコット監督の答えは「ミュージカルをやりたくてたまらなかった」。さらに、3人の兄弟が60年代から70年代にかけて名をあげていくというストーリーに特に興味をそそられたのだとか。
「悲劇(トラジディ)の要素もあるしね」とスコット監督。ダジャレ?でしょうかね。「だけど、一種のロックであり、アンセム・バラードであるその音楽の美しさで、彼らは誰にも負けないほど名を成した存在だ。ビートルズやローリング・ストーンズと肩を並べるレベルだった。ただ、音楽のタイプがちがっていただけだ」
この映画は、ギブ兄弟と彼らの音楽的成功についてだけのものではなく、60年代と70年代の音楽シーンをより広くとらえたものになるだろうという。さらに、音楽業界の大物であり、映画プロデューサーでもあったロバート・スティグウッドの功績にも触れる。スティグウッドは、ビージーズだけでなく、やはり当時大人気だったクリームのマネージャーでもあった。
「当時の人たちを見たい。ジミ・ヘンドリックスや当時の他のバンドも見たい。60年代から70年代にかけてロバート・スティグウッドの活躍を追います。ロバート・スティグウッドは、バンドを見出す才能に恵まれていただけでなく、演劇のプロデューサー業にも進出し、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』や『グリース』でも成功している。まさに興行家だったと思う」
この発言を読んで「えっ」と思われた方は多いのではないでしょうか。えっ、この映画ってビー・ジーズの物語じゃなかったのか? 時代の肖像的なアプローチは良いとは思うのですが、当時の他のアーティストの話がかなり入ってくる…とかだったら、どうなんでしょうね。
とはいえ、この企画がどう展開していくのか、まだまだこれから。来春に予定されているクランクインに向けて、さらにいろいろと情報が入ってくると思いますので乞うご期待。
{Bee Gees Days}
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