Happy birthday ロビン&モーリス・ギブ!

お誕生日おめでとう、ロビン&モーリス!

1949年12月22日生れのロビン&モーリス・ギブ(人呼んで”ビー・ジーズのふたご”)は元気でいてくれたら今日で75歳。なんだかふたりとも思い出の中でいつまでも若いので、75歳という年齢になった姿が想像できません。

お祝いに二重の意味で若かったころのふたりのエピソードをご紹介します。1972年、22歳だったふたりがオーストラリアのテレビ番組に出演した時の映像です。初めての日本ツアーの直前であろうと思います。

バリーは都合で出演しておらず、一緒に出ているのは当時ドラマーだったジェフ・ブリッジフォード。ジェフが一緒の映像はけっこう貴重ですが、ものしずかな雰囲気の人ですね。

これは「I’ve Got A Secret」という番組なのですが、これ、むかーしNHKで放送されていた「私の秘密」という番組に似ているなあ(若いファンの方は知るまい)と思って調べてみたら、NHK版はアメリカで人気があった「I’ve Got A Secret」という番組の日本版だそうです。つまりロビンとモーリスが出演しているこっちはオーストラリア版だということでしょう。だけど日本版はもう70年代にはとっくに放送が終わっていたんじゃないかと思うのですが、オーストラリアではずっと続いていたんでしょうかね。これにちょっと似た「それは私です」という番組もありました。若いファンの方はご存じないだろうと思いますが(笑)。

で、余談ですが、「私の秘密」は、一般人で何か話題になったような特別な秘密を持っている人物が登場。最初に視聴者にだけはその秘密が明かされます。「酔って隣の犬にかみついて怪我をさせたのは私です」とかいう秘密が明かされ、そのあと有名人の出演者たち数人が、その「私」に対していくつか質問をしながらその「秘密」を推理して解答するのです。

オーストラリア版は「私」が毎回有名人だったのか、あるいはこれはオーストラリアの生んだ大スターの里帰りスペシャル的な企画だったのでしょうか。とにかく冒頭で明かされる彼らの秘密は「ビー・ジーズのテレビ・デビューの司会をしたのはラス・タイソンでした」というものです。で、そのラス・タイソンさんが解答者のひとり、というところがこの回のキモでした。

ここまで書いて「私の秘密」のWikiを見たら、次のように書かれていました。

一般視聴者からの参加者が登場し、その参加者の持つ特技、趣味、自慢などを4人の著名人で構成された解答者が質問を通じて当てる、という内容であった[4][5]。後のクイズ番組のように最多正解者を表彰するルールはなく、トークショー的な要素が強かった。また、解答者ゆかりの人物を当人に秘密で登場させる「ご対面」のコーナーが併設された。

というわけで、どうやら、これは「ご対面」コーナーだったようですね。

まず「モーリス、それってあなたたちが何かを経験したということね? 良い経験?」という筆問が飛び出し、モーリスが「とても良い経験でした」と答えます。続いて、「ロビン、それには他の人も関係していた? ほかにも人がいたの?」と聞かれ、ロビンがあまりヒントにならないように気を使いつつ「いました」と答えます。

途中、解答者の一人がロビンに「ビー・ジーズの曲では”ジョーク”が好きです」というと、ロビンが嬉しそうですね。さて、それは「いつ、どこで起こったのか」と次第に範囲が狭まり、ついに「ビー・ジーズは昔このスタジオに出演したことがあるとか?」とかなり近い解答が出たところで、「ご対面」相手であるテレビ・プレゼンターのラス・タイソンが質問する番に。

すると彼は「その出来事が起きたのは12年前です」というビー・ジーズの答えを受けて、「1960年、まだ若かった私はテレビ番組の司会をしていて、素晴らしい3人組の新人グループを紹介したことがあるのですが、その3人にとっては確かあれがテレビ・デビューだったんですよね。ビー・ジーズというグループでした」とすばり!

「よく覚えています。何しろ紹介してくれた人が親しい友達のビル・ゲイツ(訳注 もちろん、あのビル・ゲイツじゃありませんよ)で、前々からいかにすごいグループかということをさんざん聞かされていたんです」

かくして話題は当時の思い出にうつり、ロビンとモーリスがまだ小さくて箱の上に立たされた話などが出てきます。

いま見ると1972年のふたりも若いですが、そのさらに12年前のふたりは若いというか小さい! それよりさらに衝撃的なのは、この段階では彼らにとって「12年前」がものすごい昔感覚で語られていることです。現在の当方ぐらいの年齢になると「12年」ってそれほど長い年月ではないと感じられるのですね、これが。

そういえば、この1972年のエピソードでの論調とは逆の感想になりますが、1970年代の来日で初めて彼らといろいろ話したときに、自分にとっては有史以前みたいな認識だった「オーストラリア時代」が彼らにとっては「数年前のこと」みたいな感じだったことにちょっとびっくりしたものでした。考えてみたら、彼らにすればほんの10年ぐらい前の話なんですよね。大学生が中学の頃の思い出を語っている、というぐらいの感覚でしょうか。

このラス・タイソンさんという方も調べてみたら2014年9月に亡くなられていました。もっとも1920年生まれの方なので、ロビンとモーリスよりも30年近く年長ですが。このときの古い映像の中で若き(小さき)ビー・ジーズが歌っていたバリーの新作(当時)のタイトルがこれまた「Time’s Passing By(時は過ぎゆく)」というのです。

(ジェフも含めたビー・ジーズの三人が出演中にも喫煙しているのにも時代を感じますね)

{Bee Gees Days}

 

 

 

 

© 2009 - 2024 Bee Gees Days. 当サイト記事の引用・転載にあたっては出典(リンク)を記載してください。

おすすめ

error: 記事内容は保護されています。