ロビン・ギブと愛犬の物語

 (ロビン・ギブ、プリベンダル邸にて、2010年)
写真提供:The estate of Robin Gibb
<全体を見るにはクリックしてください>

アイリッシュウルフハウンドのオリーはロビン・ギブの忠実な愛犬でした。ロビンが自宅にいるときには、いつも必ずロビンの近くにつき従っていました。入院中、ロビンは家に帰って2匹の犬たちオリーとミッシーと一緒に庭を散歩したいと切望していたそうです。オリーは今年はじめにまだそれほどの年齢でもないのに年上のミッシーより先に亡くなりました。今年のロビン関連のいろいろな計画について夫人と電話で話したときに、ロビンと愛犬の思い出にも話が及びました。それはこんな物語でした。

Dwina夫人から聞いたロビン・ギブの愛犬物語:

オリーはまだ3歳ぐらいだったのに、ロビンが亡くなったあと骨肉腫にかかって手術を受け、3本脚になりました。それでもカンガルーみたいに元気にぴょんぴょんと走り回っていたものです。とても元気な明るい犬でした。ロビンの大のお気に入りでした。

ロビンがキーボードを弾いているとオリーはロビンの後ろに立ってロビンによりかかるようにしていました。ロビンは身をかがめてオリーの頭をなでるんです。ロビンがキーボードを使って作曲したり歌ったりしていると、オリーは1時間でも2時間でもそこに立っていたものです。また、ロビンが庭でお茶を飲んでいるときにはオリーはロビンから20 メートルぐらい離れたところに立ってロビンを守り、ウサギが近づかないようにしていました。ウサギが庭に入り込むと、オリーはウサギを追い払ってから、また元の場所に戻ってロビンを守り続けるのです。ロビンが亡くなったとき、オリーはまるでオオカミの時代に戻ったような声でウオーンと吠えました。葬儀の前日に棺が家に運ばれると、オリーは隣りに座って動こうとしませんでした。オリーがロビンの近くにいたがったのでドアを閉めることができなかったんですよ。

ロビンは晴れた日には庭でお茶を飲みながら新聞を読むのが好きでした。足元にはいつも犬たちがいました。新聞を読み終わるとロビンは犬を連れて庭を散歩したものです。 

アイリッシュウルフハウンドはあまり長命ではないそうですが、それでもオリーはまだまだ亡くなる年齢ではなく、オリーより年上のミッシーの方が残ってしまいました。オリーの命を縮めたのはロビンへの強い愛情と悲しみだったように思われますね。オリーと並んで庭を歩くロビンの美しい写真がありますが、今回の記事では事情があって敢えて使用しませんでした。その事情についてはいずれまた…。

(Thanks: Dwina Gibb)

© 2009 - 2024 Bee Gees Days. 当サイト記事の引用・転載にあたっては出典(リンク)を記載してください。

おすすめ

error: 記事内容は保護されています。