ロビン・ギブ、ニューシングル「獄中の手紙」を語る

このプロジェクトにかかわったきっかけは？
ソルジャーズがニューアルバムのトラックとしてこの曲を録音することになり、一緒に歌ってくれないかと言われて、チャリティシングルだったこともあり、即オーケーしました。

ビージーズのクラシックといってもいい「獄中の手紙」ですが、ニューバージョンの感想は？
今回もリードの一部を歌いました。スタジオワークも素晴らしく、よくできたバージョンだと思います。

どういうチャリティなんですか？
この曲の売り上げは英在郷軍人会と近衛竜騎兵隊の慈善基金に使われます。今年の「芥子の花運動」のオフィシャルシングルに選定されたのはとても名誉なことだと思っています。実際に兵士であるソルジャーズとの共演であること自体も”メッセージ”になっています。

数年前にも在郷軍人会のために「We Will Remember Them 」というシングルを出しましたが、今回はまた違うアプローチですね？
今回はふつうの人間が兵士について歌うのではなく、兵士たちがぼくたちに歌いかけるというパターンです。こういう状況を想定した曲ではないのでかえって、反戦歌の類型を破って、”戦争”にはひとことも触れずに、勇敢な兵士たちの望郷の思いや残してきた家族への思いを歌うとても人間的なレコードになりました。かえって多くの人に受け入れられやすい内容になったと思います。

プロモーションビデオにも出演していますね？
自宅での撮影は素晴らしかったです。故郷を離れた兵士たちの映像を入れることで、伝えたい内容がうまく伝わっているのではないかと思います。

このシングルがイギリスでナンバーワンになると、ギブ兄弟は60年代、70年代、80年代、90年代、2000年代、そして2010年代と連続してナンバーワンを記録することになりますね。
それはすごいことだと思いますが、ぼくがこのプロジェクトにかかわったのはバリーと一緒に書いた曲が誇るべき目的のためのチャリティに使われるからなのです。在郷軍人会のためにこのシングルが成功してほしいと願っています。