1973年晩夏、ビージーズ二度目の来日≪その2≫
暦の上では秋とはいえ37年前も日本の9月は暑かった!
日本よりずっと緯度の高いイギリスから直接やって来たこの年のビージーズ。今年ほどの猛暑ではなかったとはいえ、やはり彼らにとっては衝撃的な暑さだったようで、新宿厚生年金会館での9月1日の初日公演を前に行われたリハーサルでは、ご覧のように超薄着スタイルも披露。
しかしトップの写真、バリーはしっかりカメラ目線で微笑んでいますが、ロビンとモーリスがなんとなく相似形であるところが笑えます。さすがふたご?!
ロビンは今となっては信じられないことですが、当時はかなりぽっちゃり型。この年に行われたアメリカ公演評でも「だいぶ出てきたお腹を隠そうとセーターを引っ張る姿が印象的だった」てなことを書かれています。なんでももともと食も体型も細かったロビンは、1971年のアメリカ公演中に倒れたあと生活習慣を改めて晩酌をするようにしたところ、食欲が増して体重が増えたということです。おそらく1973年はロビンの一生で一番ふっくらしていた時期にあたるのではないでしょうか。
1973年、いわゆるLife In A Tin Canツアー日本公演におけるビージーズのセットリストは次の通りです。
ニューヨーク炭鉱の悲劇(演奏)
ラヴ・サムバディ
リアリイ・アンド・シンシアリイ
レイ・イット・オン・ミー
希望の夜明け
誰も見えない
ワーズ
イン・ザ・モーニング
リビング・イン・シカゴ(9月1日のみ)
想い出を胸に
ひとりぼっちの夏
ジョーク
マイ・ワールド
ラン・トゥ・ミー
傷心の日々
獄中の手紙
マサチューセッツ
ロンリー・デイ
1973年の春に発売されたアルバム『Life In A Tin Can』に収められた『リビング・イン・シカゴ』は9月1日の初日公演にだけ演奏されました。セットが長すぎるという判断があってのことか、2回目以降の公演ではカット。1日はバリーの誕生日(&結婚記念日)でしたが、この曲の生演奏というめったにない貴重なプレゼントをもらったのは厚生年金会館をびっしりと埋めた満員の観客の方だったかもしれません。
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