“弟たちの存在はぼくの心に刻まれています”―バリー・ギブのオーストラリアインタビュー(2013年2月)
「2013年を振り返って」コーナーに登場したバリー・ギブのインタビュー
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。今年もいろいろと活動予定が伝わってくるバリーですが、初夏にはいよいよ満を持しての全米ツアーも実現しそうです。
新年にあたって、昨2013年2月にバリーがオーストラリアを訪れたときのインタビューの一部がオーストラリアのテレビ局の「2013年を振り返って(The Best of 2013)」コーナーに登場しましたので、内容をご紹介します。
Q: モーリスが、そしてロビンまでが亡くなり、オーストラリアのファンがもう諦めていた「ビージーズのメンバーを生で」の夢が、今回のソロツアーによって実現しようとしています。
バリー: 最初はもうこれで何もかもやめようかと思っていました。曲作りへの思いは変わらなくても、もうぼくひとりしかいないということが何だか現実とは思えなかったのです。けれども時間が経つにつれて、少しずつ少しずつ、弟たちも一緒にやってくれるようになる前にぼくひとりでやりはじめたこと、つまりステージに立って歌うこと、それをやればいいんじゃないか、自分の原点に戻ればいいんじゃないかと思うようになってきました。
Q: いまもオーストラリアを故郷だと思う気持ちは変わりませんか?
バリー: もちろんです。たしかにオーストラリアを出てからいろいろなことがありましたが、ぼくたちの土台はこの国で作られたのだと思っています。
Q: その土台があってこそのヒット街道驀進でしたが、中でも“フィーバー時代”はすごかったですね。
バリー: ぼくたち自身にはディスコをやっているという意識はありませんでした。ただ60年代も終わって、当時のぼくたちは新たな自分探しをしていました。時代が終わるときに落ち目になるというのはよくある話です。当時の数年はぼくたちも「もうダメかもしれない」という気持ちを抱えて、迷っていました。ただ、ぼくたちは、「決して立ち止まらない」を合言葉にしていたんです。ビルボードのチャートに登場してから45年が経つなんて、我ながら驚きです。だってぼくたち自身は気にしていなかった、決して後ろを振り向かずに歩いてきたからです。
Q: ビージーズが世界の音楽に与えた影響は計り知れないものがありますが、ステージに立たれるとあとのふたりの不在が胸に迫るのではないでしょうか。どう対処されていますか?
バリー: とにかく考えないように、気持ちをそらすようにしていますが、やはり無理です。でもたとえステージの上に一緒に立ってはいなくても、ふたりはそこにいるんです。いつもいるんです。ふたりの性格、考え方は、ぼくの心に刻み込まれています。いつも一緒です。それは決して変わりません。
途中、昨年末のサタデー・ナイト・ライブのゲスト出演場面なども入って、ビージーズの足跡をたどり、今後に思いを馳せる年頭にふさわしい内容でした。
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