ロビン・ギブの病状に関する最新報道(12月6日現在)
ロビンの病状についてイギリスのメディアからは引き続きいろいろな情報が流れました。正確な情報ばかりではなく、中にははっきりと事実に反する内容もありますが、とりあえず、「こういう報道が出ている」ということを簡単にまとめてご紹介したいと思います。
ひとくちにマスコミ報道といっても、取材して書かれた記事とそれをもとに”孫引き”あるいは”また聞き”風に書かれた後追い記事とにわかれますが、ここでは基本的にもとになった記事2本をご紹介します。
デイリーメール(2011年11月25日付オンライン版)
冒頭にお母さんのバーバラさんが訪問中(事実ではありません)と書かれていることから、実際にロビン側に取材して書かれた記事ではないことがわかります。これはビージーズの長年の仕事仲間であり、特にバリーと親しい友人でもあるデイヴィッド・イングリッシュに実際に取材した内容を主に書かれた記事です。デイヴィッド・イングリッシュは11月初旬にバリーに同行してロビンを見舞っています。
ロビンは具合が悪そうで、家族がまわりに集まっていましたね。まず、ハグしたけれど、それもそうっとだったね、何しろ壊れそうな感じだから。でもものすごく痩せていたけれど、頭はあいかわらず冴えていて、あのユーモアのセンスも健在だった。いつもロブと話すとそうなんだけど、バリーもぼくも腹を抱えて笑ってしまったよ。
で、バリーが「一緒にアメリカ・ツアーをしようよ」って言ったら、ロビンはにやっとして、「いいねえ、いつにする?」って言ったんだ。で、ぼくたちは「それにはまず元気にならないとね。こんなバカな菜食主義だのハーブティーだのはやめて栄養をとらなくちゃ」って言った。
ああいう話ができたのがロビンにとっては一番の”回復薬”だったと思う。
ロビンと一緒に4時間過ごしたというイングリッシュは、この記事の中でさらにこう語っています。
お母さんが大変だろうと思う。素晴らしい人だけれど、すでにアンディとモーリスが亡くなって、今回はロビンが重い病気だしね。バーバラさんはすごく気丈に頑張っていると思うよ。
みんなロビンが大好きだ。ロビンの人生は素晴らしいサクセスストーリーだけれど悲劇も多かった。今回はきびしい闘いではあるけれど、ぜひ直して、ロビンの希望通りにまた仕事ができるようにしてやりたいね。
サンデーミラー(2011年11月27日オンライン版)
ミラー紙は今回のロビンの病状に関する最初の”リーク”元であり、書かれた内容が虚実ないまぜであったことはすでにご紹介した通りです。この記事もロビン側には取材できずに書かれており、上にあげたデイリーメールの中での発言を引用して”新事実”風に仕上げています。
またファンからのお見舞いカードやメッセージばかりではなく、リンゴ・スター、ユリ・ゲラー、マイク・リード、ハワード・マークス(作家)、キャメロン現首相、ブレア元首相をはじめ各界の著名人からカードやお見舞い訪問があいつぎ、あくまでこの記事によれば「ロビンはとても喜んでいる」ということですが、これも確認された情報ではありません。(実際には、とにかくお見舞いに来たがる人が多くて困っているという話もあります)
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今回の病気情報はプライバシーを希望するロビンの意向に反する「リーク」から始まって、メディアが過熱したという印象ですが、ロビン自身は静かな環境で治療に取り組み、一日でも早く元気に仕事に戻りたいという一貫した姿勢をとっていますので、日本からはみんなで応援エネルギーを送ろうではありませんか。
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