1972年3月【初来日篇】(ビージーズのメッセージ)
1972年3月初来日公演のパンフレットです。表紙右上にも写っているドラマーのジェフ・ブリッジフォードは直前に個人的な事情でグループを去っていたため、一緒の来日は実現しませんでした。
記者会見の席では、彼はビージーズのドラマーといっても以前のコリン・ピーターセンのように正式のメンバーではなく、セッションドラマー的な扱いだったのだと説明されていました。
ここでビージーズのメンバーによる初来日前のメッセージをご紹介します。
なにしろ古い音源ですので、音質もかなり劣化していますが、話者は順番にロビン、バリー、そしてジェフ、モーリスです。ジェフが入っている日本向けのメッセージはなかなか珍しいかもしれません。それだけ彼の離脱が突然の決断だったということでもあるのでしょう。
ジェフ自身が後年の取材に応えて語ったところによれば、確かに「仕事単位での雇われドラマー」的な扱いではあったようですが、ビージーズにはドラマーが必要であり、ジェフが辞めたいという意思を明らかにしたときにマネージャーのロバート・スティグウッドはさまざまな条件を提示して慰留に努めたということです。
結果的にビージーズは”ギブ兄弟=ビージーズ”というある意味で本来の形に戻り、以降、”ビージーズのバンド”は存在しましたが、バンドのドラマーがビージーズのメンバーになることはありませんでした。1972年の日本公演にはクリス・キャロンがドラマーとして同行しています。
メッセージの内容は基本的に「ハロー、ビージーズの〇〇です。もうすぐ東京でみなさんとお会いするのを楽しみにしています」とみんな同じですが、それぞれちょっとだけ言い回しを変えたりして、まったく同じにならないように工夫しているのが面白いですね。モーリスだけは「東京」だけでなく、ちゃんと「東京と大阪」と言っていますが、モーリスの「Osaka」は元気な感じでよろしいなあ。
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