【1972年3月】ビー・ジーズ来日記者会見ースポーツ紙記事より

1972年3月ー当時のスポーツ新聞に掲載された短信

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1972 年3月の来日記者会見より、当時のスポーツ紙に掲載された短信です。

まあ、しょーもないっちゃしょーもない見出しなので、これまで特にご紹介しませんでしたが、早起きして電車に乗って大きな駅まで行ってスポーツ紙を買い占めて、この記事を見つけた時には嬉しかったことは嬉しかったです。(内容は、まあなんてことなかったですが、前年の『小さな恋のメロディ』人気の余波で彼らが注目を集めていたことがうかがえます) 

「僕らの成功は幸運だった。作曲の仕事は、頭に浮かんだメロディーをそのまま生かす。ときにはピアノやギターも使うが、譜面に取るのは他の人の作業」

この辺の発言は音楽誌でも取り上げられていました。彼らにかぎらず、ロックやポップスのミュージシャンには音符の読み書きができない人が多かったですが、彼らの場合、ソングライターとしても活躍していたので、特にこの発言がクローズアップされる傾向があったようです。

先日も衛生放送に登場した永遠の初恋映画『小さな恋のメロディ』については、

「映画『小さな恋のメロディ』に使われている曲は、すべて映画以前にヒットしていたもので、映画に使いたいのだがといわれてOKしただけのこと。次のアルバムでは、日本の音楽の影響のある曲を作りたい。このため、二、三、日本の楽器を買って帰りたいと思う。まあ、欧米人の目からすれば、日本の音楽は理解しにくいというのが一般論」

日本については、

日本についての知識はと訊かれ「侍、忍者ーーほら、星形の刀、ぐさっと喉に突き刺さるやつ! テレビのシリーズに”サムライ”ってのがあるんだ。お土産にサムライ用具一式欲しいな。ああ、それから日本には男の人がおふろで女の人に洗ってもらえる設備があるときいた。まだ経験してないがね」とニヤリ。

星形の刀というのは手裏剣ですね。このテレビのシリーズというのは、おそらく彼らが子ども時代にオーストラリアで大人気だった『隠密剣士』でしょう。彼らが主題歌をレコーディングしていた『ジェミーの冒険旅行』は西部劇でした(チャールズ・ブロンソンもレギュラー出演)が、ギブ兄弟は3人とも西部劇よりも忍者ものが大好きで、「東部劇」と呼んでいたそうです。2005年に来日したロビンと昔話をしていたら、なつかしそうに話してくれました。忍者の真似とか、なかなか上手でしたよ。ロビンは物真似上手とロバート・スティグウッドが言っていましたが、きっとほんとですね。

最後の発言については、こんなことを言いそうなのは……うーん、やっぱりあの人ですかね…。

この記者会見が行われたヒルトンホテル(のちのキャピトル東急)はWikipediaを見るとビートルズが泊まった宿として有名になり、デヴィッド・ボウイも他のホテルをとったら、「近くに神社がある前のホテルの方がいいと指定した」とあります。ビー・ジーズも1987年のOne For Allツアーの時に新宿のヒルトン・インターナショナルに泊まった以外はここを定宿にしていました。ボウイが言った日枝神社が窓から見えるのがビー・ジーズもお気に入りだったようです。

{Bee Gees Days}

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