ビージーズに関する新しい本が出ます!!!
ビージーズに関する新しい本が英語圏で出版されます。題して『The Fabulous Bee Gees: The Australian Years』。タイトル通り、彼らのオーストラリア時代に焦点をあてた本です。
著者はこれまで出た彼らに関する著作中でも一番大部の『The Tales of the Brothers Gibb』の著者チーム中のふたり、Andrew Môn HughesとMark Crohan。今回も10年あまりの歳月をかけた力作だということですので、大いに期待されます。
詳しくは本の情報ページをご覧ください。以下に抄訳を掲載します。
史上もっとも成功したボーカル・グループに数えらえるビージーズ。今日、その名声はプラチナ・アルバム5枚を生んだ、1970年代後半の業績を中心に語られることが多い。中でも映画『サタデー・ナイト・フィーバー』 のサントラはポップスのアルバムとしては空前の売り上げを誇り、その記録は長く破られることがなかった。
しかしこの数字のかげに隠れがちなのが、初期ビージーズの活躍だ。複数のナンバーワン・ヒットを飛ばした70年代はじめ、一連のヒットを連発した60年代末。さらには、みごとなポップス・アルバムの数々。
ブリット・ポップの雄としてのこうした活躍ぶりでさえ忘れられがちなのだから、オーストラリアで過ごしたギブ兄弟の形成期など頭から無視されてしまうことが多くても、なんの不思議もないのかもしれない。
だが、この新作の登場で、事態はついに変わろうとしている。
ビージーズは、オーストラリアで研鑽を重ね、小学生のころからステージに立って、生来のソングライターとしての才能を開花させていく。1966年についに生まれた彼らの初ヒットもこの才能のたまものだ。
ギブ一家がオーストラリアに移住したのは1958年。(オーストラリア政府が経済政策の一環として移民を奨励していたこともあって)戦後色の濃い故国をあとに、よりよい暮らしを求めて海を渡った多くのイギリス人の中に彼らもいた。一家の移住については、これまでのビージーズの伝記でも語られてきたが、本書には、オーストラリアへの船旅で彼らが乗った船の船室の様子から切符の価格、当時の広告などまで網羅されている。まさにユニークな素晴らしい新著だ。
当時わずか9歳と12歳だったギブ三兄弟は、即興のパフォーマンスをしながら海をわたった。それからわずか8年後、オーストラリアでの成功に自信をつけた彼らは、さらなる高みを目指して、当時、世界の音楽の中心であったイギリスに戻ろうと決意するにいたる。
努力を重ねたオーストラリア時代は、その後のギブ兄弟の成功の鍵となった。この新作にはその8年間が詳細に綴られている。ふたりの著者は膨大な時間を費やしてこの時期のビージーズについて調べ上げ、三人の成長を物語る。
オーストラリアに到着して1年もしないうちにプロモーターが彼らに関心を持ち、三兄弟は地元のラジオにレギュラー出演するようになった。また、その1年後にはテレビ・デビューも果たす。まさに驚嘆すべき物語であり、(一時イギリスでミュージシャンをしていた)彼らの父親は、息子たちが持つ可能性に気づいて、マネージャーに名乗りをあげ、テレビ出演のために学校を休むときには調整を行ったりもしていた。
ビージーズには夢があった。そして自分への信頼と、それにふさわしい力量があった。まもなく、他のレコーディング・アーティストのためにも曲を書くようになる。ほとんど記録に残っていないが、この時期にほかのアーティストがレコーディングしたギブ兄弟の曲は約50曲にもおよぶ。本書では、そのすべてを丁寧にレビューし、説明している。ギブ兄弟は、1963年にはシドニーでチャビー・チェッカーのサポートバンドを務めるまでになり、夢だったレコード契約も得て、ビージーズとしてシングルの発表を開始。1965年には第1作目のアルバムを発表している。
このときすでにロンドンに活動の場を移そうという計画が生まれていた。ビージーズはあちこちのレーベルに手紙と作品のテープを送りつけた。そのひとつがプロデューサーであったロバート・スティグウッドの目にとまる。スティグウッドはビージーズの持つ可能性をたちまちに見てとった。
こうして1967年初頭、本能の声に従ってついにイギリスに戻ったビージーズには、イギリスでも成功できそうだという確信があった。わずか200ポンドばかりの当座資金を持ってイギリス入りしたビージーズは、数週間のうちにレコード会社と5年契約を結び、いよいよその前進が始まる。
本書はオーストラリア時代初期の活動を詳細に語るほか、当時の曲作りやセッションなどの仕事も取り上げて、地元オーストラリアやアメリカで他のアーティストにカバーされた曲についても論じている。これまで知られていなかった情報も含めてレアなコレクター・アイテムのレコード盤についての記述も多い。また、数十枚に及ぶ貴重盤の写真をはじめ、当時の貴重なメモラビリアも多数掲載。コンサート評、広告、写真等々、その充実ぶりはまさに信じられないほどだ。
熱心なビージーズ・ファンにとっては、まさに待望のオーストラリア時代決定版である。
著者のマーク・クローハンとアンドルー・モン・ヒューズはビージーズの歴史に関しては自他ともに認めるエキスパート。『Tales of the Brothers Gibb』(Omnibus Press)の著者チームにも名をつらねている。同書はOmnibus Pressのベストセラーのひとつで、2000年の発表以来、英語版で4版を重ねたほか、ロシア語、ドイツ語にも翻訳されている。
とにかくこの内容ですから、出版元のST33Booksとしても内容に見合っただけの外見を、と奮起したそうです。今回は豪華本になりそうだ、と以前から著者から聞いていましたが、なんと
レアな写真やメモラビリアにふさわしい大型本で、カラーも満載。150gsmの上質紙を使用して印刷・製本はイギリスでも最高の業者を使い、品質にもこだわり抜きました。
この内容での発売は通販限定だそうです。著者のサイン入りのソフトカバー、ハードカバー版も発売されます。そのほかグッズの販売も計画されているということですので、詳細は追ってご報告いたします。「スピックス・アンド・スペックス」の発売50周年を記念しての発表が計画されているそうです。
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とにかくとにかく、これまでにない豪華本だと前々から言われていますので、今から発売が待ち遠しいですね!
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