「若葉のころ」(Barry篇)
当時22歳だったバリーの圧倒的なボーカルが光り輝くような「若葉のころ」、ABC放送の「Tom Jones Show」にゲスト出演したときの映像です。これは2003年、モーリスの死後、NHK衛星で放送された追悼番組「Bee Gees Forever」からとられたものです。
「Saturday Night Fever」の一連のヒットでファルセットがトレードマークになった感のあるバリーですが、その真骨頂は豊かな表現力と圧倒的な声量によるナチュラルボイスのボーカル。情感豊かな「若葉のころ」はまさにバリーのための曲。
ちなみに5月1日というのはバリーが当時飼っていたバーナビーというグレートピレニーズ種の犬の誕生日(犬がバリーの家に来た日)だというのは有名な話ですね。この曲はバリーにとってそんな意味で特別な意味を持つ、「リンダ夫人のために書いた曲」なのだそうです。
1969年2月21日に放送されたTom Jones Showのこのエピソードにはドラムスのコリン・ピーターセンを含めて当時4人編成だったビージーズが出演、「ジョーク」と「若葉のころ」をロビンとバリーそれぞれのソロで披露しました。その模様はこちら(YouTube)で見ることができます。
トムと一緒にビージーズを紹介する役割を務めたのがやはりゲストだったルル。収録はふたりの婚約中に行われたため、ルルによるオノロケたっぷりのビージーズ紹介がほほえましいですね。
トム: それではみなさん、ビージーズの登場です。
ルル: ちょっとちょっとトム!
トム: なんだい?
ルル: そんな紹介のしかたってある? ビージーズについて、それだけってひどいんじゃない?
トム: ビージーズについてこれ以上何を言えっていうんだい? ビージーズを知らない人なんていないよ。有名なんだから。
ルル: ビージーズの曲は全部自作だって紹介したら? 1956年からグループを組んでるっていうのはどう? そう、そしてそのころモーリス・ギブはまだほんの7歳だったのです。彼らは1960年にはもう自分たちのテレビショーを持っていました。そしてそのときモーリス・ギブはまだほんの11歳だったのです。ビージーズは素晴らしい演奏家でもあります。そしてモーリス・ギブはほんとに素晴らしいピアニストです。その彼、実は婚約していて…(手を挙げて指輪を見せる)。…ね、とっても素敵な紹介になるのに。
あれから41年…Don’t ask me why, but time has passed us by(なぜなんて聞かないで 時が流れ過ぎていった…)という「若葉のころ」の一節が胸を締め付けます。
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