【1980年5月】「ビー・ジーズのモーリス・ギブーー密かな恐怖」
オーストラリアのScene誌の1980年5月1週号に掲載されたモーリスの健康に関する記事の内容を簡単にまとめてご紹介します。今年で40周年にあたる1979年の大Spiritsツアー後の彼らの様子を垣間見ることができます。
(それにしてもYvonneさんがお美しい!)
ロンドン発のこの記事によれば、モーリスはロサンジェルスで椎間板ヘルニアの手術を受けた後、クリスマスをロンドンの高級クリニックで過ごし、1980 年春現在はギプスをつけてセキュリティつきのマイアミの邸宅で静養中ということです。
モーリスはこんな風に話しています。
「つぶれた椎骨が脚の神経を圧迫していた。もしもっとひどくなれば半身麻痺になるといわれて、怖ろしくなり、ただちに手術に踏み切った」
「2年間悩まされてきた問題がようやく解決した」
「もう痛くないけれど2ヶ月間ギプスをつけて、なるべく立たずに座っていないといけない。
これはフラストレーションがたまる。早く仕事に戻りたい」
クリスマス前にビー・ジーズのアメリカン・ツアーからイギリスにもどり、サリー州に新しく購入した家でイヴォンヌ夫人とご子息と一緒にゆっくりとクリスマスを過ごしたいと思っていたのに、
「ある日レコード会社のオフィスに顔を出したんだけど、次に気づいたら入院してたんです。オフィスのソファで精神消耗でたおれちゃったんですよ」
モーリスの兄のロビンと32歳の長兄バリーはマイアミでお互い数軒の距離に住んでいるのだが、
「フロリダには子どもの営利誘拐をする輩がいる。
だから子どもたちはプライベートスクールに通わせて、特別なバスで毎朝ピックアップしてもらい、夕方には家まで連れて帰ってきてもらっています。
「子どもたちは必ず人目のあるところにいるようにして、警官も常時警邏してくれています。この間の茂みの中に警官がいるのを見ました」
けれどもモーリス一家は近くイギリスに戻る予定だ。
「それで800,000ポンド出してサリー州に5エーカーの家を買ったんです」
モーリス夫人のイヴォンヌさんは6月に第二子を出産予定だ。
この「第二子」が1980年7月2日生れのサマンサ・ギブです! ちょうど今月のはじめに39歳になったばかり。(遅ればせながらお誕生日おめでとうごいます! ほんとに時間が過ぎるのは早いですね!)
One For All Tourで日本に来た時のあどけない姿が目にやきついているサマンサ・ギブですが、今では素敵な大人の女性/ミュージシャン。ギブ家の音楽の才能を豊かに受けついで、今年に入ってますます活発に音楽に取り組んでいます。5月の母の日には以前にシングルとして発表した「Mama Told Me(ママ・トールド・ミー)」の新しいビデオ・バージョンをアップしました(YouTubeのリンクはこちらです)。モーリスやイヴォンヌさんから言われて育った言葉をテーマにした曲ということで、個人的にもレパートリー中でお気に入りの一曲だそうです。心に響く美しい曲で、モーリスの人生観も反映されており、サマンサのやさしい声にもよくあっていますね。近く訳詩をまじえてご紹介します。
{Bee Gees Days}
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